日本では終身雇用が根強く残っており、アメリカに比べると転職する人の割合は低いかもしれません。これは、アメリカが終身雇用ではなく、実力主義で雇用を行っているためです。労働者側も実力をつければ、転職してステップアップを図ることができます。

そのため、アメリカでは優秀なビジネスパーソンを逃がさないために、企業側が福利厚生に力を入れているようです。今回は、アメリカ企業の福利厚生ランキングを紹介します。

アメリカではユニークな福利厚生が人気

Top 5
(写真=Gustavo Frazao/Shutterstock.com)

アメリカでは、ユニークな福利厚生が人気を集めています。求人情報サイトのGlassdoor(グラスドア)社では、従業員のレビューをもとに、魅力的・独創的な福利厚生を提供している企業を毎年リストアップしています。なお、最低20件のレビューがリストアップされる条件になっています。

● 第5位 World Wide Technology
この企業では推定75%の従業員が在宅勤務をしています。また、会社の敷地内に診療所を設けており、従業員やその家族が健康を維持できるようにしています。

● 第4位 Google
Googleではペットフレンドリー(オフィスにペットを連れてくることができたリ、オフィスに動物が居たりすること)として有名な企業です。また、各従業員の働く場所から約45メートル以内に食料が用意されています。企業プロジェクトとは別に、自らが情熱を傾ける個人プロジェクトに勤務時間の20%を割くよう奨励しているのも特徴です。

● 第3位 Boston Consulting Group
この企業は、保険料なしの健康保険が支給されています。また、男女問わず育児休暇の取得に寛容だといわれています。

● 第2位 Facebook
福利厚生により、ランチやクリーニングにお金を支払う必要がなくなります。また、従業員には健康保険に加えて、フィットネス費用として年間700ドルを支給しています。副業でFacebookを宣伝することで、250ドルの手当が支給されるという制度もあります。

● 第1位 Bain & Company
年に1回サッカー大会が開催されているなど、オフの時間を大切にする社風となっています。また、福利厚生や、教育制度も手厚い内容となっています。

従業員が選ぶ「最も魅力的な待遇」5選

従業員が選ぶ魅力的な待遇として、医療保険が重要視されているようです。

アメリカでは健康保険や歯科保険などが国民皆保険ではないためです。また、終身雇用ではないアメリカにおいては、退職金制度や年金制度、企業年金なども重要な待遇と考えられています。なお、有給休暇や産休育休、病気休暇なども従業員の満足度に影響するとされています。

これらの点から、ユニークな待遇を設けている企業として以下の企業を挙げることができます。

● イケア
家具メーカーとして家具製造販売を行っているイケアは、1年以上働いている従業員に対して、4ヵ月の有給の育児休暇を取得させています。

● アメリカン・エキスプレス
従業員男女問わず、5ヵ月の育児休暇を取得することができ、その間も100%の給与が支払われます。

● スターバックス
コーヒーショップのスターバックス社では奨学制度を導入しており、オンラインを利用してアリゾナ州立大学の学士号を取得することができるようになっています。

魅力的な福利厚生を自社に取り入れよう

福利厚生は会社によってさまざまであり、独自色を出すこともできるため、他社との差別化を図ることができる余地があります。

不景気の影響により、福利厚生に予算を充てることが難しい企業も多いかもしれません。しかし、ユニークな福利厚生を提供することができれば、働く環境を工夫している企業として注目を集めることができます。魅力的な福利厚生を自社にも取り入れてみませんか。(提供: フクリ!

【オススメ記事 フクリ!】
ちゃんと答えられる?いまさら聞けない福利厚生と手当の違い
税金も保険料もお得に!現物給与のススメ
そもそも論!福利厚生って何であるの?
企業も社員もいいことだらけ!社宅のメリット6つ
知らなきゃ損する!社員寮の隠れたメリット