社員寮は維持費などのコストが必要ですが、コストを抑える術として、研修時や若手向けの社員寮にマンスリー賃貸を利用する方法があります。今回は、このマンスリー賃貸を利用した社員寮について、メリット・デメリットなどを紹介していきます。

マンスリー社員寮の概要

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(写真=Sawat Banyenngam/Shutterstock.com)

マンスリー社員寮とは、短期的に社員寮として企業向けに賃貸している物件をいいます。短期的に借りることができること、比較的賃貸料金もリーズナブルに設定されているため、短期間の社員寮として従業員に提供することができます。ホテルに宿泊してもらうよりも、企業の費用負担を少なくすることができます。

個人向けに提供されているマンスリーマンションやウィークリーマンションのサービスがありますが、それらの企業向けサービスということになります。

マンスリー利用のメリット・デメリット

マンスリー社員寮のメリット・デメリットはどのようなものがあるのでしょうか。

・ メリット
導入コストを低く抑えられることが最も大きなメリットです。もともとマンスリー社員寮として利用できるように整えられているため、利用料の負担だけで従業員に提供することが可能です。

借り上げ社宅になると、初期費用として敷金や礼金の負担をする必要があります。それに比べてマンスリー社員寮は敷金礼金が必要ないため、安価になります。また、ホテルに宿泊するよりも、安価に済ませることが可能となっています。食事を通常の社員寮のように、食堂で提供を受けることができる施設もあります。

家具などが揃っているマンスリー社員寮が多いため、従業員側からしても自分で家電を用意したり、自宅から持ってきたりする手間を省くことができます。

・ デメリット
長期的な利用になると、コストが割高になるのがデメリットです。もともと短期間で借りることを目的としているため、短期的にみるとコストが低くても、長期的にみると借り上げ社宅の方がコスト面で有利になることが多いです。

おすすめの利用法

このようなマンスリー社員寮は、研修によって本社に短期的に出社する必要がある新入社員や従業員へ、社員寮を提供する必要がある際におすすめです。また、数週間単位の出張が必要になる時にも、マンスリー社員寮を利用するととても便利です。

そして、転勤が必要な場合、急な転勤のために転居先が決められない場合などに、マンスリー社員寮を提供するといいでしょう。従業員は異動して新しい職場で働きながら、休日に転居先を探すことができるようになるため、従業員にとってもメリットがあります。

若手向け社員寮としてマンスリー賃貸を活用

若手社員の場合、入社当時は社員寮を利用していても、仕事や職場に慣れるにつれて自分で自宅を借りて生活したいという人が多くなってくる傾向があります。職場とプライベートを分けたいと考えるようになるからです。このような若手向けの社員寮としてマンスリー賃貸を利用するのもおすすめです。

物件によっては、マンスリーだけでなく、年単位の賃貸も可能なサービスもあるからです。まずは、マンスリー賃貸を利用した社員寮を提供して、空きが出たら社員寮に移ってもらうという方法も考えられます。

有効に活用してみよう

マンスリー賃貸を利用した社員寮は、短期的な利用をリーズナブルに実現することができるため、有効に活用することでコスト削減につながります。また、従業員側のメリットとして、家電が用意されているので事前準備の手間がなく、なおかつ容易に入居退居が行えるという点があります。

それぞれの物件によって条件が異なりますので、ニーズに合わせて従業員に提供していくことをおすすめします。(提供: フクリ!

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