全国47都道府県の主婦7000人が「お勧めしたい」と選んだご当地名産品を即売する企画「よしもと47シュフラン」が今年、3年目に入った。お笑い戦略をふんだん生かしたシュフランは今年、芸人の余興も交えて地域の消費者を引き付けている。

シュフランは、フランスのミシュランに引っ掛けてはいるが、目線が主婦であるところが大きく違う。「47シュフラン」は2015年に始まった地域活性化プロジェクトである。吉本の大崎洋社長は、エンタテインメント・コンテンツを中心とする企画を、アジア中心に世界にも広めたいと意欲的だ。

「47シュフラン」企画の狙いは?

吉本興業,ミシュラン
(画像=Webサイトより)

「47シュフラン」は、お笑い芸人が商品をSNSでPRし、地域の“いいもの”を知る主婦が商品を集め、アマゾンや特設サイト、直営ショップ、ライブ会場で販売している。「47シュフラン」はこれまでに、全国から683商品を認定した。

例えば、今年4月立ち上がった「福島シュフラン」は、同県の主婦160人がコメや漬物、お菓子、地酒など250点を推薦した。その後、東京・上野の松坂屋で、推薦品の試食選考会を開き、来客の主婦らから9000票近くの評価を集め、159点を認定品として絞り込んだ。6月2日には東京・新宿の「ルミネtheよしもと」で認定式が行われた。それぞれのイベントに、吉本タレントを活かして、集客力を強化した。

台湾、中国など8拠点に吉本コンテンツを展開