一般社団法人投資信託協会が発表した2017年5月の投資信託概況によると、個人投資家が投資する主な投信である契約型公募投資信託(不特定多数の投資家に対して募集を行うもので、株式投信や公社債投信といった種類があります。)の純資産総額は99兆8,729億円でした。

これらの投資信託を設計し、運用する役割は投資信託運用会社が担っています。ここでは契約型公募投資信託を提供する投資信託運用会社のランキングを見てみたいと思います。

日本の運用会社の純資産総額ランキング トップ10

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(写真=PIXTA)

2017年5月時点における各社の主な投資信託(契約型公募投資信託)の純資産総額のランキング結果は以下の通りです。

1位  野村アセットマネジメント       25兆9,244億円
2位  大和証券投資信託委託         14兆7,165億円
3位  日興アセットマネジメント       11兆9,162億円
4位  三菱UFJ国際投信            9兆8,313億円
5位  アセットマネジメントOne       8兆2,783億円
6位  三井住友トラスト・アセットマネジメント 3兆4,796億円
7位  フィディリティ投信 3兆4,533億円
8位 三井住友アセットマネジメント 2兆4,754億円
9位 大和住銀投信投資顧問          2兆1,902億円
10位 ニッセイアセットマネジメント      2兆1,434億円

1位の野村アセットマネジメントの約25兆円という純資産総額はいったいどれくらい大きいのかというと、フィンランドの名目GDPぐらいの金額を1社で運用しているという計算になります。

世界と比べてみると・・・

2016年時点における世界の投資信託の資産残高は約40兆ドル、1ドル110円換算で約4,440兆円という規模になります。ごく単純に比較すれば、世界の投資信託の残高のうち、日本の占める割合は約2%といったところでしょうか。

また、グローバルで展開している資産運用会社に目を向けてみると、こちらもまた扱っている商品の違いもあるため一概に比較はできませんが、世界最大の資産運用会社といわれるブラックロックの2016年の運用資産残高はグループ全体で約5.1兆ドル、1ドル110円と仮定して日本円に換算すると、なんと約566兆円にもなるのです。上記に挙げた日本の投資信託運用会社トップ10の純資産額の約5倍ほどの金額を運用していることになります。

世界規模で見てみるとその額に驚いてしまいますが、各運用会社の企業概要や運用の特色、運用実績等を確認してみることも大切でしょう。

インターネット上での運用情報も充実しつつありますので、ここはアンテナを極力鋭敏にして、実際に自分で投資信託を購入しようというときは、どの投資信託運用会社を活用するかを見極め、投資効率の向上に役立ててみてはいかがでしょうか。(提供: お金のキャンパス

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