中国のホワイトカラー向け求職サイト「智聯招聘」が発表した「2017年夏期中国雇主需求と白領人材供給報告」によると、今年の第一四半期、全国の職場競争指数は下落し、平均35.8人で一つのポストを争う。全国37の主要都市の平均報酬は7376元で、前月比で初めて下落した。ニュースサイト今日頭条が伝えた。労働市場の潮目は変わったのだろうか。データを検討し考察してみよう。

北京に集中する傾向

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(写真=Monkey Business Images/Shutterstock.com)

報告によると2017年の夏期求職期(中国は9月新学期)の全国平均報酬は7376元だった。トップ10は以下のようになっている。

10位 厦門 7206元
9位 ウルムチ 7230元
8位 南京 7263元
7位 寧波 7423元
6位 東莞 7552元
5位 広州 7754元
4位 杭州 7933元
3位 深セン 8866元
2位 上海 9337元
1位 北京 9791元

次に全国人材供需競争指数である。これは受取った履歴書の枚数を、募集している職位数で割ったもの、つまり競争倍率だ。全国37都市平均は35.8人である。そのトップ10は次のとおりだ。

10位 重慶 28.1
9位 広州 29.1
8位 天津 34.0
7位 西安 35.4
6位 大連 36.3
5位 瀋陽 42.1
4位 成都 42.4
3位 上海 42.7
2位 深セン 48.5
1位 北京 89.9

トップ3は変わらない。中でも北京は報酬、倍率とも断トツだ。北京集中の傾向が明瞭になっている。

求職者の多い職種・高給の業種各トップ10