ワーナー・ブラザースを有するタイム・ワーナーの収益が、アナリストの予想を上回る73億ドル(約8044億円/5.4%増)と、好調な第2四半期だったことが明らかになった。
世界中で8億ドル(約885億円)の興行収入を叩き出した映画「ワンダー・ウーマン」の予想外の大ヒットや、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の人気が、映画部門やケーブルテレビ・ネットワーク部門の収益を大きく押し上げる結果となった。
ケーブルテレビ部門の収益源は広告から視聴料にシフト
CNBCなどメディアの報道によると、映画部門であるワーナー・ブラザーズの利益は11.6%増、総収益は30億ドル(約3320億円/12.4%増)。既に「ワンダー・ウーマン」の続編製作(2019年公開予定)が決定している。
CNNやTNTを含むケーブルテレビ・ネットワーク部門も視聴料収益が増え、31億ドル(約3430億円/3.1%増)に。縮小傾向にある広告収益からシフトした。
近年、NetflixやAmazonなどのネット・ストリーミングに移行する視聴者が増えたことで打撃を受けているケーブル部門だが、「ゲーム・オブ・スローンズ」人気で何とか持ちこたえ、収益は15億ドル(約1660億円)と若干の上昇を見せた。
タイム・ワーナーの総収益は73億ドル、1株当たり1.33ドル(約147円)。株主に帰属する当期純利益は10億ドル(約1107億円)で、1株当たり1.34ドル(約148円)と前年から14セント(約15円)増となった。
決算報告を受け、タイム・ワーナーの株価は102.67ドル(約1.1万円)まで0.3%上昇した。