7月31日、東京カンテイは首都圏主要駅の一戸建て住宅用土地流通価格の動向についての調査結果を発表した。2017年6月までの1年間の首都圏一戸建て住宅用土地の平均坪単価は115.3万円となっており、前年比1.5%増となっている。平均坪単価は上昇傾向にあるが、前年(2015年7月~2016年6月)と比べると伸びは鈍化している。

坪単価200万円超えの駅は23区に集中

住宅,土地,価格
(写真=PIXTA)

東京カンテイの調査では、2016年7月~2017年6月の1年間の間に土地の売流通事例が10件以上発生した調査対象1102駅を対象に平均坪単価を算出している。同期間の平均坪単価は前年比1.5%となる115.3万円となり、首都圏の一戸建て住宅用土地の価格上昇が続いている事が明らかとなった。しかし、前年の2015年7月~2016年6月は一昨年比で5.0%の上昇であった事を考慮すると、価格上昇は鈍化の傾向が見られる。

調査対象となった首都圏1102駅の内、坪単価が200万円以上となった駅のほとんどが東京23区内に集中していた。23区以外の東京都下で200万円超えとなったのは「吉祥寺」1駅のみとなった。神奈川県では「武蔵小杉」「新丸子」「高津」「元町・中華街」の4駅だけとなり、埼玉県、千葉県では1駅も無いという結果であった。地価の高い首都圏であるが、特に地価の高いエリアは東京23区に集中している事が土地流通価格からも明らかとなっている。

都心部での価格高止まりを受け、周辺部での価格上昇が目立つ