「人のいく裏に道あり花の山」
株式投資の世界にはこのような投資の格言がある。これは大勢がやりそうなことをあえて避け、別の道を探ることで大きな利益が得られることを端的に表した格言だ。

個人投資家の多くはこの格言通りの行動ができず、投資強者(外国人投資家や機関投資家など)の養分になってしまったり、ツイッター頼みで上がりすぎた銘柄に群がる「イナゴ投資家」と化してしまったりする。

やはり株式投資をするのであれば、自分の目でこれから上がる株を見抜きたいものである。ここでは「話題になる前に上がる株」を狙うための心がけをいくつかご紹介したい。

ひっそりと株価が上昇した銘柄の例

株式投資,上昇株
(写真=PIXTA)

これまで話題にならずも株価を上げた銘柄をいくつかご紹介したい。(※注意:これら銘柄を推奨するものではない)

セントラルスポーツ <4801>

同社は、スポーツジム「セントラルスポーツ」を運営。0歳から一生涯の健康を考えたプログラム作りが好評。2016年までは2000円台前半で株価が推移していたが、特に市場で話題にならないまま株価は5000円手前まで上昇して、現在は4155円で落ち着いている。割安指標であるPERは16.48倍台と未だ割高とは言えない水準である。

フライングガーデン <3317>

同社は爆弾ハンバーグで有名な外食企業。北関東での店舗展開を行っている。同社は2017年までは株価3桁で推移していたものの1000円代にのせてから株価は順調に上値を追っている。先日、業績発表とともに株価はストップ高になり、出来高が急増。注目株の仲間入りを果たしている。

アートグリーン <3419>

同社は、胡蝶蘭を中心とした生花の卸業を営んでいる。2015年11月に名証セントレックスに上場したのち500円代と冴えない展開だったものの、現在は1600円代と3倍の水準となっている。こちらは市場が名証でその事業内容の地味さからほとんど話題にならないがしっかりと株価を上げてきている。

3つほど、地味に株価を上げた銘柄をご紹介した。株式市場にはまだまだこれと似たような株が存在するので、ぜひ探してもらいたい。では次に探す際のポイントをいくつかご紹介したい。

いつの間にか株価が上がっている銘柄の共通点