「聖地巡礼」とは、もともと宗教用語であるのはいうまでもない。これは日本語でも中国語でも変わりない。しかし非常に宗教色の薄い現代中国では「聖地巡礼」は本来の意味に、別の意味が付加されていた。それはACG(Animation Comic Game)の聖地を巡る旅という意味であり、その目的地はほとんど日本である。中国最大の検索エンジン「百度」でもこの新しい意味の解説ばかりとなっていた。ACGという言い方もすっかり定着している。聖地巡礼の実態を探ってみよう。

人気の日本人20傑

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(写真=DK samco/Shutterstock.com)

最近ネットニュースサイト「今日頭条」に“世界で最も歓迎される20人の日本人”という記事が掲載された。文化人、芸術家、俳優など表現者が中心で一部の経済人も入っている。この中ではACG関連の人物が5人と4分の1を占めていた。順位とコメントは以下の通り。

第14位 清水優子 HELLO KITTY 創始人。
第12位 宮本 茂 “マリオの父”任天堂霊魂人物。
第10位 手塚治虫 “漫画の神”

第9位 久石 譲 宮崎駿映画の“御用配楽大師”
第1位 宮崎 駿 1位はこの人しかありえない!

非常に高い評価を与えている。

聖地巡礼とは