NZ政府の金利政策とは?
NZの金利は現在、3.5%です。7月24日にNZ準備銀行は4回目の利上げを実施しましたが、8月25日に利上げの発表はありませんでした。去年は2.5%で動いていなかったのですが、今年にはいってから徐々に上がり始めています。4月に3.0%を乗せた時は、さらに金利が上がると思われたのか、90円近くまでNZドルが上昇しています。もともと利率が、高くて人気のあったNZですが、リーマンショックの際、大幅に落ち込みそこから金融緩和政策などで利下げをしていたのですが、今年に入って、4回連続の利上げをしています。
先々月の7月のCPIなどの指標の結果が予想より低かったこともあったり、NZでの主な産業である乳製品の指標があまり思わしくなく、7月の利上げは据え置きになるのではないかという懸念があったのですが、これまでの金融政策引き締めの効果がでていると判断し、利上げに踏み切ったようです。今後は、これまで計4回、合計1%上げた利上げの効果を見極めたいとしており当分は据え置き状況になる事がうかがえます。
今後のNZ経済の動きはどうなる
7月までに4回の利上げを行い、最初の利上げから計1%の利上げを行ったことに対して、金融政策縮小の結果をみてみたいということから、利上げはしばらくおこらないという状態が続きそうです。また、インフレは緩やかな上昇傾向にあるけれど、高成長の供給余力を圧迫し、将来の国内財の上昇に圧力をもたらすだろうともいわれています。NZ経済は、消費が弱含みになっているとはいえ、政府はまだまだ成長の余地はあるとみているようです。後は、為替のけん制がどう反応してくるか、そしてその後利上げもどうなるのか、NZ準備銀行は、国の経済状況を見極めながら決めていきたいという事を示唆しています。もともと高金利通貨で知られているNZドル、投資家にとっては魅力的な国の一つです。