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そもそもNZドル債とは何か?

まずはじめに、NZドル債とは外国債券の一種で、ニュージーランドの通貨であるニュージーランド・ドル建ての債券を意味します。一般に発行体(発行者)、通貨、発行市場のいずれかが海外である場合外国債券と呼びます。債券は、国や政府、地方公共団体、企業などが資金を投資家から借り入れをする場合に発行する有価証券になります。発行する債券毎に、額面や利率(クーポン)、利払日、償還日などが決まっており、購入した投資家は予め決められた利払日に、利金をもら事ができます。(利付債の場合)、また償還日には額面で帰ってきます。外国債券を購入する際のリスクとして、保有する間の利金について円で受け取る場合、その都度為替のリスクがあります。

また、発行体(発行者)は、予めきめられた償還日に、購入者に、額面で返済する義務があるのですが、発行体(発行者)が支払が困難な状態だとデフォルト(債務不履行)となり償還日に戻ってこない場合もあります。つい最近でもアルゼンチンとアメリカのヘッジファンドが、償還を巡ってデフォルトになるかどうか裁判になっていた事は、記憶に新しいと思います。

こういった金融商品のリスクがありますが、外国債券で重視されるのはやはり金利で、金利状況によって為替も変動する為、為替と金利動向は外国債券を保有されているかた、購入を検討する方には重視する項目の一つになります。ただ、いろいろリスクはあってもやはり日本にはない高金利の魅力が外国債券にはあり、購入を希望する投資家は多いようです。


NZドル債券と債券ファンドの違いは?

一般的に債券と債券ファンドは商品が異なり、運用方法も全く違う商品です。債券は序章で説明した通りですが、債券ファンドは、投資信託になります。債券に投資している投資信託なので、いくつかの債券が組み入れられて運用されている事や為替のリスクをなるべく回避するために為替ヘッジが使われている債券ファンドもあります。債券ファンドは、一つの債券に投資するのではなく、複数の債券に投資することで分散させてリスクを軽減する事、また比較的利率のよいNZ債券で運用することによって、分配金なども期待する投資家が購入を検討するのによいと思った運用会社がNZ債券のファンドを設定しているような感じをうけます。


NZドルのこれまでの為替の動きと相場見通し

さて、簡単な商品知識の説明を終えたところで肝心の投資対象であるNZドル為替の今後の見通しを見ていきたいと思います。NZドル為替は、他の通貨と比べると比較的変動が大きい通貨として知られています。しかし、過去1年間でみても1NZドル75円から今年に入って徐々にNZドル高が続き90円近くまで買われた時もありました。RBNZ(ニュージーランド準備銀行)は為替相場の高止まりに対して警戒を維持している模様であり、今年に入り7月までに4会合連続での利上げをしてきましたが、8月はRBNZによる政策金利の利上げ発表はありませんでした。当局のけん制への警戒も上値を限定する要因となりそうです。利上げ休止局面が長期化するとの見方から、利益確定売りが上値を重くする展開が続きそうです。

また、声明文によるとNZドルは高いままで商品価格の水準が反映されておらずこのNZドル高が続くとは思えないこと、将来的には大幅に下落する可能性もある事を示唆しています。