スペインのBBVA(ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行)のデータ分析部門がビッグデータを利用し、大都市の消費者動向、パターンをほぼリアルタイムでモニタリングできるツール「アーバン・ディスカバリー」を開発した。
4億件以上のカード取引情報に基づき、特に若年層による消費がもっとも活発な地域などを特定する。
最新の消費者の動きを常に把握 各地域の特性やパターンを分析
アーバン・ディスカバリーは、データマッピング(地図利用情報)・ソフト「Carto」との提携で開発された。
マドリード、バルセロナ、メキシコシティーにおける、消費者(観光客・住民の両方)の行動・購入パターンを分析する。各都市は小さな六角形のセルに細分化されており、各消費者の連続的な購入活動を3時間単位でチェックすることが可能だ。
また各都市を大都会および商業都市部・事業地域・労働階級地域など6つの地域に分け、地域ごとの特性や活発化している活動などを特定する。
すべてのデータは分刻みで更新されており、リアルタイムといっても過言ではない最新の動きがプラットフォーム上に表示される。
現時点では分析範囲が3都市に限定されているが、今後世界各地で同様のネットワークを構築することも可能となるだろう。