2017年のプロ野球は福岡ソフトバンクホークスが2年ぶりのパ・リーグ優勝、広島カープが2年連続のセ・リーグ優勝で盛り上がっている。プロ野球の球団はどのように稼いでいるのか気になるところだ。ここでは球団が稼ぐ仕組みを確認してみよう。また、球団経営を成功させるにはどうすれば良いのだろうか。

球団の収入と支出にはどのようなものがあるのか

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(写真=PIXTA)

プロ野球球団の収入として、思い浮かぶのが観客の入場料とグッズ販売の収入などであろう。その他の収入には、テレビの放映権、ファンクラブ会費などがある。また、球場を球団が所有している場合や、管理している場合には、球場内の飲食店の売上と看板の広告料も球団の収入となることがある。

球場を所有しているといっても、実際は親会社やグループ企業などが球団の所有者となっている。阪神タイガースの甲子園球場は親会社が、オリックス・バッファローズの大阪ドームはオリックスのグループ企業が、福岡ソフトバンクホークスのヤフオクドーム(福岡ドーム)はソフトバンクが所有している。広島カープのマツダスタジアムは広島市の所有だが、球場の広告宣伝費や物品販売権などは広島カープに管理・運営する権利がある。

球団の支出は、選手の年棒、選手の移動費などの関連費用、事業運営費、販売管理費、人件費などだ。球場を借りている場合は、球場使用料を支払うことになる。球場使用料を払っている球団は、読売ジャイアンツや北海道日本ハムファイターズなどである。