イタリアンカフェレストランのサイゼリヤ <7581> の業績が好調だ。サイゼリヤはコストパフォーマンスが高く、気軽にイタリアンを味わえるということもあり、学生を中心とした若者からファミリーまで幅広い層から利用されている。

同社はオーストラリアなど海外に食品加工の流通拠点を持ち、なおかつ地中海式食事法による厳選された食材を使用している点にも強みがある。ここでは業績好調の外食企業の現状を分析していこう。(以下、2017年9月21日執筆時点の数値を参照)

子供から大人まで虜にするコスパ抜群のイタリアン

サイゼリヤ,業績好調
(写真=PIXTA ※画像はイメージです)

ピザ、パスタ、チーズサラダ、リゾット、ワインと基本的なイタリアンが揃っている同社の店舗だが、その魅力はなんといってもコストパフォーマンスの高さである。

ミラノ風ドリアが299円(税込)、マルゲリータピザが399円(税込)と、にわかには信じがたい値段で、これは他のファストフードチェーンのハンバーガーや牛丼と比べても全く遜色ないほどのコストパフォーマンスの高さとなっている。

「値段が安ければ、それなりの味なのでは」と思う人もいるかもしれないが、子供連れファミリーや学生などの若者は、その価格の安さと味の良さにリピーターにつながっているようだ。

また品揃えの豊富なワインや生ハム、直輸入のスイーツなど大人向けのラインナップも充実しており、大人のちょい飲み需要などもありそうだ。その人気に沿うように、同社の業績も右肩上がりの上昇を見せている。

通期業績推移は好調 中国税制により上方修正も