JPモルガン・チェースが「ゼネラル・エレクトリック(GE)の株価が14%下落する」「配当もカットされる可能性がある」というネガティブな見解を示した。

GEは「配当は最優先事項」とのコメントで否定しているものの、JPモルガンは今年上旬に退任したGEエナジーのスティーブ・ボルゼCEOを筆頭に、次々とエクゼクティブが去っている事実を「不吉な前兆」としている。

目標価格2ドル引き下げ 2103年以来の最安値に

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(写真=Thinkstock/Getty Images)

JPモルガンのアナリスト、スティーブン・トゥサ氏は最新の報告書の中で、目標価格を22ドルから20ドルに引き下げた。さらに配当がカットされる可能性が指摘されているとCNBCは報じている 。

これを受けGEの株価は2015年8月以来の水準まで1%以上落ち込み、終値は2013年9月以来の最安値(23.07ドル)を記録した。

GEは配当が最優先事項である点を主張しているものの、JPモルガンが懸念している通り、エクゼクティブの退任が続いている。最近ではジェフリー・ボーンスタインCFOの年内退任が発表されたほか、副会長2名も定年を迎える。

今年始めにはGEエナジーのCEOが同社を去っており、目まぐるしく上層部が入れ替わっている。

時価総額が640億ドル減 過去1年で株価21%減

JPモルガンは報告書発表直前 にも、GEの収入や経営動向の悪化を予測していた。9月の時価総額は2160億ドルと年初から640億ドル縮小。

S&P500種が過去1年で10%のリターンを叩きだしたのに対し、GMの株価は21%も値を下げている。またフリー・キャッシュフロー(企業などの経済主体が自由に使える資金)がセクター中最低水準となっている点も気がかりな点として指摘されていた。

トゥサ氏は危険性はまだ表面化していないと前置きした上で、「いずれ予想を上回る転落が始まる」とし、投資家に警告を発っした。それと同時にGEの電力事業の基盤が脆弱性などへも懸念を示し、「将来的な伸びが不透明で現実的には平均を下回る方向」で、利益見通しを引き下げる可能性を明らかにしていた。(アレン・琴子、英国在住フリーランスライター)

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