先進医療特約の課題

そもそも先進医療を受けるケースが少ないのです。安い保険料で大きな保障が約束できるのは給付金を払う確率が低いからなのです。先進医療を受けるケースは0.1~0.3%ぐらいしかないと言われています。

まず先進医療と認められた治療の数が少ないのに加えて、その施設に出向く事が出来る人だけが利用できるという場所の問題があります。

また最近の医療保険では先進医療特約がついてもレーシック・インプラントは殆ど支払い対象から除外されていることも注意が必要です。


それでも先進医療特約に入るなら

2011年の厚生労働省のデータですが先進医療で治療を受けた患者数は14,505人、自己負担した額は98億円です。1人当たり68万円になります。先ほど見ました重粒子線治療と陽子線治療は高額ですが意外と費用はかかりません。貯蓄で備えられる範囲だと思います。

また先進医療は健康保険がききませんので高額療養費の払い戻しの対象にはなりませんが当然、医療控除の対象にはなります。

あまり使う事はないかもしれませんが、まったくの新規で医療保険に入る場合なら100円/月ぐらいのアップなので安心料として入っても良いかもしれません。しかし次のような「今加入している医療保険には先進医療特約はつけられませんので解約して、新しい医療保険に入りましょう」と勧められた場合は要注意です。保険を売るためのセールストークです。解約して新規に加入すると年齢が上がっているぶん保険料が高くなってしまします。

それでも、どうしても入りたいのであれば一番安い医療保険に入ってそれに先進医療特約をつける、あるいは先進医療の7割はガンですのでガン保険に入ってガンのみに有効な先進医療特約をつけるのという方法もあります。