ここ数年、よく聞かれるようになってきた米粉。米粉で作ったパン、麺類、団子などはもちもち食感に仕上がることが特徴の一つだと言われています。世界的なモデルやスポーツ選手も取り入れていて、日本国内だけでなく世界でも米粉の認知度が上がってきています。米粉は今まで小麦で作るものだと考えられていた小麦粉を米で作ってみたらどうだろうという新しい視点と視野で考えられた商品です。一体どのようなものなのでしょうか。

肥満率の上昇を抑える!?

free
(写真=UfaBizPhoto/Shutterstock.com)

米粉は料理やお菓子の材料として使われることが多いようです。米粉の美容や健康への効果に注目が集まったことから、海外での需要も高まってきました。海外での米粉の需要には肥満率の上昇も影響しているようです。米疾病対策センター(CDC)が行った2015年の調査では、米国人における20歳以上の肥満率が過去最高の30.4%を記録したと発表しました。小麦粉の代わりに米粉を食生活に取り入れるグルテンフリーで肥満率の上昇を抑えようという考え方も、海外で米粉の需要が高まった背景だと言われています。そのため日本だけではなく海外でも米粉が注目されつつあるのです。

グルテンという成分

グルテンは、主にパンやパスタ、シリアルなどの麦類を使った食材に含まれる成分です。そのグルテンを含まない食事法のことをグルテンフリーといいます。科学的根拠はないものの、グルテンを摂取するとアレルギー症状や身体に必要な栄養素を摂取できなくなる病気を引き起こす可能性があること言われ、グルテンフリーの食生活への切り替えがアメリカでは流行しているようです。

取り入れやすい米粉の商品

米粉を使った商品の代表例として挙げられるのが、米粉パンです。小麦粉で作ったパンと比較すると、食感がもちもちで水分量が多くのどごしが良いことが特徴です。米粉パンの食感を好む人もいますが、噛んだ時に米の甘みが感じられるところが魅力です。

また、ダイエット食材として取り入れられているのは米粉麺だと言われています。低カロリー、低たんぱく質、低脂肪という特徴があるため、炭水化物を避けたいダイエット中の人にとって、食を楽しみながらダイエットができる食材です。他にも食塩の摂取量を気にする必要がないこと、別の食材と合わせやすいことなど、米粉麺にはさまざまな魅力があります。

また、サクサク食感のクッキーやふんわり柔らかい餅など、米粉を使ったお菓子もたくさんあります。小麦粉に似た感覚でさまざまな料理やお菓子に使えるので、手作りでアレンジしてみるもの楽しみ方のひとつでしょう。

健康に気を遣っている人はもちろんのこと、今まで米粉を意識したことがなかった人でも手軽に手に入ります。小麦との違いを1度試してみると良いかもしれません。

日本から世界へ羽ばたく米粉とは

米粉の美容や健康効果に注目が集まったことで、今後は日本だけでなく海外でも米粉の需要拡大が予測されます。米粉の需要が高まれば、日本の農業もより活気づくことでしょう。日本食が世界でもさまざまな面で取り入れられることになれば、「日本ブランド」が今よりも活気づく可能性があります。米粉が、小麦の代わりに米を使ってみたらどうだろうかという、従来の視点とは異なる発想で物事を考えて誕生したように、他の食材でも同じようなことが起こるかもしれません。そうしてさまざまな商品が誕生し、今までとは違った「日本食」「日本ブランド」が海外でも評判になる可能性も考えられるでしょう。

日本はagriculture(農業)とtechnology(テクノロジー)をかけ合わせたAgriTech(アグリテック)を使って、農業の新たな道を模索しています。農産物そのものが世界で更に受け入れられれば、これまでとは違った切り口での取り組みや施策も検討できます。それによって今後の日本経済や農業が変わるかもしれません。日本の農家が更なる飛躍を遂げるには、米粉の動向をチェックしてみるのも良いのではないでしょうか。(提供:J.Score Style


【オススメ記事 J.Score Style】
当たると評判の性格診断?!「ディグラム診断」が教えてくれる本当のあなた
新しい自分に出会うために意識するマズローの5段階欲求説
イーロン・マスクは「ロングスリーパー」経営者に学ぶ理想の睡眠時間とは?
新しいフィットネスの形!? NAPERCISE(ナパサイズ)から見る睡眠とは
独自の視点と理論で植物を栽培 常識は常識ではない?「熱帯植物栽培家」杉山拓巳さん Vol.1