VR(バーチャルリアリティ)元年と呼ばれた2016年から今年ではや3年目。当初はゲームなどのエンターテインメントコンテンツがかなりの幅を占めていましたが、徐々にその裾野も広がり、VRが活用されるシーンも増えてきました。そのうちの一つが、ダイエットやエクササイズなどボディメイクに活用できるVRコンテンツです。

VRの魅力って?

VR
(写真=Igor Kardasov/Shutterstock.com)

VRの魅力は、なんといってもその「没入感」にあります。それまで、ゴーグルを利用したコンテンツは遠くに映画のスクリーンを見ている感覚でしたが、今ではまるでその世界に入り込んだかのような映像体験ができることで仮想的なリアリティを実現。ゲームのみならず、やや停滞気味だったさまざまなコンテンツに、新たな可能性を提示してくれました。

少しだけ話が横道にそれますが、今から10年ちょっと前、世界的に大ヒットしたゲーム機がありました。それが任天堂の『Wii』です。コントローラーを振ってゲームをプレイするという「体感できる」ことで注目を集め、それまでゲームであまり遊んでいなかった層にもアピールしたことで大きな成功を収めました。

VRを使ったダイエットやフィットネスの多くは、仮想空間による「没入感」に『Wii』で実現されていた「体感」を融合することで、これまでにない体験をしながら楽しくフィットネスが行えるのが魅力となっています。

VRでダイエットができるフィットネススタジオも登場

VRによるフィットネスをいち早く導入したのは、国内100ヵ所以上にスポーツクラブ事業を展開しているルネサンスです。同社は、世界100ヵ国でプログラムを提供しているレスミルズ・ジャパンとパートナーシップを締結。ブティック型スタジオ「CYCLE & STUDIO R Shibuya」を2017年2月にオープンしています。

そこに導入されたのが、VR技術を取り入れたフィットネスコンテンツの『THE TRIP』です。こちらはVRゴーグルを着用するタイプではなく、前方周囲180度を囲う特殊大型スクリーンに映し出されるコースの映像を見ながら、サイクリングマシンをこぐといったエクササイズになっています。近未来のジェットコースターにでも乗っているかのようなコースを参加者たちと一緒に走ることで、これまでにない一体感を味わえるのが特徴となっています。

また、導入店はまだ多くないものの、VRで空を飛んでいるような気分が味わえるフィットネスマシン『イカロス』もメディアなどで取り上げられ話題となりました。こちらはスマホ用VRゴーグルを装着し、グライダーのようなコントローラーに乗ってバランスを取りながらコントロールするといったコンテンツです。ゲームで遊びながら、同時に楽しくフィットネスができるというのが特徴ですが、なによりも『風の谷のナウシカ』に出てくる「メーヴェ」を操縦しているかのようにも見えるスタイルから、1度はプレイしてみたいという気分にさせられます。

VRの機材さえそろえれば自宅でも手軽にボディメイクできる?

フィットネスクラブまで出かけるのはめんどうという人には、ある程度機材をそろえる必要はありますが自宅でできるVRフィットネスがおすすめです。

アイデアクラウドはVRデバイスの『HTC Vive』を利用したPC向けコンテンツとして、ゲームで遊びながらフィットネスも同時に行える『VR Fitness』を、2017年8月にリリースしています。『HTC Vive』のコントローラーを振ることで斬撃を飛ばし、敵を倒していくといった内容のゲームですが、手首だけひねってコントローラーを動かしても強力な攻撃はできないようになっています。ソフト側で、コントローラーを振ったときの大小や加速度が判定されるため、大量の敵を蹴散らすのに必要な大きなダメージを与えるには、激しい動作が必要になるという仕組みです。

1分~5分までのプレイ時間も設定でき、最終的なスコアは敵を倒した数と運動量で決定されます。プレイ後にゲームで消費したカロリーも表示されるため、エクササイズにはもってこいのコンテンツといえそうです。

自宅でできるVRには、お手軽に楽しめるスマホ用から家庭用ゲーム機に対応した『PlayStation VR』、『HTC Vive』や『Oculus Rift』といったPC向けのハイエンドVRゴーグル向けなど、幅広い種類があります。まずは、自分の予算と目的に合ったプラットフォームでコンテンツを見つけて、VRフィットネスを始めてみるところからスタートしましょう。

ダイエットやボディメイク目的ならスコアをつけて管理を!

今回ご紹介したものに限らず、VR系フィットネスの多くは、結果などがスコアとして表示されることが少なく、その課程を従来のものとは違った感覚で楽しめるというところに比重が置かれています。ダイエットやボディメイクは必ずしも運動だけでは決定されるものではありませんが、その効果を実感するためにも、自分で毎日スコアをチェックしながら、これらのVRフィットネスを活用していくことが大切です。

いくら最新のダイエットやボディメイク方法といえども、スコアをつけ続けるという従来からある「記録(スコア)」は大切です。自分のカラダのことをスコアにしてチェックをするからこそ、目標に向かってPDCAを回し、計画を立てて実行し、また振り返りをすることができます。VRなどの最新の方法で楽しみながら、記録をつけ、将来の理想の自分に向かっていきませんか。(提供:J.Score Style


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