今やクレジットカードのポイントサービスは花盛り。自社のカードを利用してもらうためにカード会社はさまざまな特典付与を競い合っている。貯まったポイントは商品や金券、電子マネー、マイレージなど幅広いものと交換できるが、カードによってポイントの還元率や交換できる商品・サービスも異なる。ポイントをどのように貯めて何に使えばよいのだろうか。

ポイント還元率の例

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(画像=PIXTA)

クレジットカード決済は支払回数が1回や2回であれば手数料がかからないため、現金で支払うよりもポイントが貯まる分お得といえる。ポイントの貯まりやすさは還元率に比例することから、ポイントを多く貯めて賢く利用したいならまずは基本的知識であるポイント還元率を意識すべきだ。そこでクレジットカードのポイント還元率だが、一般的にはどの程度なのだろうか。

還元率とは利用金額に対して何円相当のポイントが返ってくるかを示す指標であり、一般的には1,000円使うと1ポイント(5円相当)のポイントが貯まる。三井住友カードやJCBカードをはじめ多くのカード会社がこの0.5%の還元率を導入している。

ただ、中には2倍に相当する1%やそれ以上のポイントが還元されるカードも珍しくない。「リクルートカード」なら1.2%のため1,000円につき12円相当のポイントが貯まる。「楽天カード」や「Yahoo!JAPANカード」、「オリコカード」なども1.0%の還元率で、1,000円につき10円相当を貯めることができる。これら高還元率カードは年会費も無料と使いやすい。

また還元率の高さだけでなく使い勝手によってさらにポイントが上乗せされたり、自分が貯めたいポイントが貯まったりする点にも着目すべきだ。

例えば「楽天カード」の場合は「楽天市場」で、「Yahoo!JAPANカード」では「Yahoo!ショッピング」でそれぞれ買い物すればポイント還元率がさらに高くなるなど、カードを発行する会社やグループ企業が手がける商品やサービスを購入することでアップしていくことを覚えておきたい。

注意したいのは高還元率をうたっているカードにはリボ払い専用カードもけっこうあるという点で、還元率の高さだけに惑わされないことが重要だ。

DCカードの「Jizile(ジザイル)」や三井住友カードの「エブリプラス」などは還元率が1.5%であるものの、「リボ払い専用カード」となる。入会時には還元率だけでなく規約の確認も怠らないようにしたい。ちなみにリボ払いとは毎月決った金額を支払う方法のことで、前もって長めの分割払いに設定されているため支払う手数料(金利)が高くなる。

Tポイントなど代表的な共通ポイントサービス

競合がひしめき合い戦国時代ともいえるポイントサービスだが、今や金券類や電子マネー、航空会社のマイレージ、他社との共通ポイントサービスまで幅広い交換メニューが用意されている。

中でも利用しやすく人気が高いのが貯めたポイントを他社と交換できる共通ポイントサービスで、これを選べば業種や業態を超えた幅広い企業や複数店舗で使えるというメリットがある。多くのクレジットカード会社が会員サービス視点からこれら共通ポイントサービスと連携しており、以下で代表的な共通ポイントサービスを紹介する。

代表的な共通ポイントサービスには「Tポイント」や「楽天スーパーポイント」、「dポイント」、「Pontaポイント」などがある。共通ポイントの先駆者ともいえる「Tポイント」はもともとレンタルビデオショップのTSUTAYAが始めたポイントプログラムだったが、その後Yahoo!Japanと連携し「Yahooショッピングモール」でも利用できるようになった。ポイント還元率は0.5%程度なものの、使える店舗が多いため保有しておいて損はない。

また年会費無料のクレジットカード「Yahoo!Japanカード」は「Tポイントカード」も兼用しているため、Tポイント加盟店でこちらを使って決済すればダブルでポイントが付与される。現在の加盟店数は775,133店舗と圧倒的な数を誇る。

ネットショッピング愛好家には必須の「楽天スーパーポイント」はネットショッピングモール「楽天市場」を主軸としたポイントサービスで、利用額の1%分の楽天ポイントが貯まる。楽天ポイントカードと年会費無料のクレジットカード「楽天カード」、電子マネーの「楽天Edy」という3つの機能が一体化しており、「楽天市場」だけでなくマクドナルドをはじめ多くの実店舗で使えるため利便性が高い。

コンビニのローソンなどを中心にポイントが貯まる「Pontaポイント」はリクルートと提携しており、同社が運営するショッピングモール「ポンパレモール」などで有効利用できる。その他でも「ホットペッパーグルメ」や「じゃらんネット」といったリクルート系のサービスとの相性もよく、NTTドコモの「dポイント」との相互交換も対応しているためドコモ利用者にとっても利用価値が高い。さらにリクルートが発行する「リクルートカード」と「1ポイント=1Pontaポイント」で交換できる。加盟店数はおよそ17万店となる。

NTTドコモの「dポイント」は、ドコモ携帯を使っている人は毎月自動的にポイントが貯まるのに加え、加盟店で使えるだけでなく「Pontaポイント」との相互交換が可能だ。dポイントカード単体のほかにポイントサービス機能を一体化したクレジットカード「dカード」(年会費無料の一般カードと有料のゴールドカード)を発行している。加盟店で機能一体型クレジットカードを提示すれば「dカード」と「dポイントカード」の両方のポイントが貯まり、「1ポイント=1円」として利用できる。32,200店の提携加盟店がある。

これら4種類の共通ポイントサービスはどれもローソンやファミリーマートといったコンビニエンスストアでも使えるため、日常的にポイントが貯まりやすくかつ使いやすい。また航空会社のマイレージプログラムとも連携しており、PontaカードはJALと、他はANAのマイレージとの交換が可能だ。

ポイントは幅広い商品やサービスと交換可能

貯まったポイントで交換できる選択肢はとても多いことから、いざ交換しようとすると迷ってしまう場合もある。ただ、知っておきたいのは「交換する品目によりポイントの価値は変わる」という点だ。交換したい商品やサービスが果たして貯まったポイント分の価値があるか、さらに交換後は自分にとって役立つか、という視点に立って選ぶようにしよう。交換できる代表的な商品やサービスは以下のものとなる。

まずは各カード社ともそろえているのがメジャーなギフト・生活系の「景品類」で、家電製品や生活雑貨、食料品などが多い。一般的な返礼用として送られてくるカタログギフトに載っている商品を想像してもらえばわかりやすい。ただこれら市販されている景品類は、他の店舗やネットショップなどで価格を調べて購入した方が安い場合も多くお得とは言い難い。

ギフトカードや商品券といった「金券類」との交換はほとんどのカード会社が実施しており、 加盟先の実店舗やネットショップで利用できるプリペイドカードも多種類が発行されている。例えばJCBカードの場合、5,050ポイント貯めれば25,000円分の「JCBギフトカード」と交換が可能だ。デイリーユースで役立つ「QUOカード」からレジャー系の「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンスタジオ・パス」まで、幅広いコンテンツが交換対象となっている。

最も現実的な利用方法は、自分が使ったカード利用料金をポイントで支払う「キャッシュバック」だろう。その月にクレジットカードで利用した料金を貯まったポイントで決済してしまうもので各社が手がけており、会員用WEBサイトや電話を通じて手軽に行える。公共料金や電話料金をカード決済している人は毎月確実に一定料金が発生するため、ポイントでの支払いは有効で確実な使い道といえる。

旅行や出張などで航空機をよく利用する人に必須なのが「マイレージ」への移行で、三井住友カードの場合は5マイルや10マイルといった決められたマイル数の中から自分が希望するマイル数を選ぶことができる。ただ一般カードの場合は手数料がかかることもあるので確認が必要だ。また、おおむね年会費がかかるものの、JCBカードのようにJALやANAとの航空会社別提携クレジットカードを発行しているカード会社もあるため、マイルを重視する人はそちらのカードを検討してみてはどうだろうか。

さらに利便性が高いそうなのが、電子マネーやプリペイドカードなどへの移行や交換だ。クレジットカード会社が提供する独自ポイントのままでは使いにくいこともあるが、前章でも触れたように「Tポイント」などの共通ポイントサービスと交換すると使い道が広がる。そのほかセブン&アイグループの「nanacoポイント」やauの「au WALLETポイント」、イオンの「WAONポイント」といった日常使いのプリペイド式電子マネーは使用する頻度や場面が多いので移行しておいて損はない。

そのほか、カードによっては「ふるさと納税」や「クラウドファンディング」をはじめ各種寄付、投資信託購入などにも充当できる。

ポイントを使う時はこの点に注意

クレジットカードによって貯まるポイント還元率や交換できる商品・サービスも変わるので何と交換するのがベストとはいえないものの、前述した通り「景品類」については市販よりもほぼ割高につくため推奨しない。

またポイントは有効期限があり、ほとんどのカードで設定されている。平均で2年~5年となっており、一般カードであれば2年が多いので失効しないように気をつけよう。ただ中にはセゾンカードの「永久不滅ポイント」のように有効期限がないものもある。楽天カードでは「楽天スーパーポイント」の有効期限を最後のポイント獲得後1年間としているため、1年に1回楽天カードを利用するようにしたい。

また、どのカード会社にも当てはまるのが、新規入会キャンペーンなどで獲得したポイントの有効期限についてだ。数千円相当のポイントが付与されるケースも少なくないものの、そういった優遇ポイントは有効期限が1ヶ月~2ヶ月とかなり短い場合も多い。有効期限をあらかじめ知っておかないと使う前に失効してしまうので、注意が必要である。

特に使い道が決まっていないがポイントの有効期限が迫ってきたら、迷うことなくギフトカードや商品券などの金券類や、共通ポイントサービスである電子マネー・プリペイドカードと交換しておけば無難だ。日常的な買い物にも使えるし、欲しいものがあった際にも無駄なく対応できる。

カード選びでは「貯めたいポイント」を見極める

最後に、賢いポイントの使い方を念頭にクレジットカード選びについて考えてみよう。ポイントの貯めやすさや還元率も大切だが、使わなければ宝の持ち腐れになるため利用目的に留意することこそが重要といえる。まずは自分のライフスタイルを考え、「貯めたいポイントは何か」ということを考えよう。

たとえばマイルを貯めたい人は、航空会社が発行するカードや航空会社別提携カードなどを持てばよい。日頃から「楽天市場」で買い物している人には「楽天カード」が、「Tポイント」加盟店を頻繁に使う人には「Yahoo!Japanカード」が最強といえる。あまりカード決済はしないがとりあえずポイントは貯めておきたいという人には「セゾンカード」を薦めたい。

要は「ポイントを使う」という出口や目的の部分から遡って考え、どのクレジットカードが自分に最適かを見極める。ポイントを重視するカード選びについては、これに勝るものはないだろう。(ZUU online編集部)