「ZUU onlineプレゼンツ 笑って役だつマネークリニック」2018年3月11日の放送分をお届けします。

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橋詰:ZUU onlineプレゼンツ

篠原:笑って役だつマネークリニック

橋詰:進学シーズン到来!

篠原:お父さん、お母さんはもちろん、おじいちゃん、おばあちゃんにも役だつ教育マネースペシャル!

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篠原:みなさんおはようございます。ファイナンシャルプランナーの篠原充彦です。

橋詰:おはようございます。ABCアナウンサー、橋詰優子です。おたより、東京から届いています。ユージンアンズパパさんです。

「毎週楽しくお2人のラジオ拝聴しております。特に篠原さんが橋詰さんの浪費トークを、でしょうね!とばっさり料理するところが好きです。息子もお金の話はわかっていませんが、オープニングの歌が流れると、ラララーに合わせて、朝からダンスをしてラジオを楽しんでおります」 わー、かわいい。ちょうど今、この音楽に合わせて、踊ってるかな?

篠原:今ですね。今踊っているんですね。

橋詰:いいですね。ちょうど体も元気になって。

篠原:「日曜日よりの使者」という歌でね。僕の大好きなハイロウズ、オープニングテーマですけど。踊ってくれてるんですね。

橋詰:そしてなんとなくでもね、ぼくちゃん、こうやってお金の話を聴いておくといいかもしれませんよ。

篠原:そうですね。ちっちゃい頃からね。だって橋詰さんのお子さんも、僕がプレゼントした電卓を触っているんでしょ?

橋詰:これね、うちの子ども今お気に入りで、電卓。6歳にして、もう「億」覚えましたからね。英才教育してます。

篠原:末恐ろしいですね。

橋詰:1億やーとか2億やーとか言いながら遊んでるんですけど。さあ、今日はまたタイトル長いです。「進学シーズン到来!お父さん、お母さんはもちろん、おじいちゃん、おばあちゃんにも役だつ教育マネースペシャル!」。これは、私、興味しんしんです。

篠原:一番タイムリーじゃないですか?

橋詰:うちの双子がこの春、小学校入学ですから。

篠原:ねえ。2人ですからね。同時ですからね。

橋詰:これは大きいです。今入学準備が大変で。筆箱からタオルからエンピツ、小さなおはじきにいたるまで、全部名前を書かなあかんのですよ。2人分。これがもう大変。今からの作業なんですけど。一族総出ですよね。おじいちゃん、おばあちゃんも巻き込んで。

篠原:やっぱりお揃いのものばっかりですか?

橋詰:色違いとかが多いですね。やっぱり趣味も似ていて。

篠原:だってお下がりとかないですからね。

橋詰:そうですよ。全部新品で買わなきゃいけないから大変なんです。で、今日は、おじいちゃん、おばあちゃんも要チェックということですか?

篠原:そうですね。ほんとに一族総出で教育資金を見ながら、どれくらいかかるのかなとか、今度はそれを工面する方法とか、そういうのもお伝えしていきたいなと思いますので。

橋詰:いいですね。最近奨学金が返せなくて、自己破産みたいなことも、よくニュースや新聞で見ますし、

篠原:親まで連帯保証人になっちゃって、自己破産とか。ほんとにそういうことがないように、しっかりと。教育費も3大支出のひとつですから。

橋詰:大きいですから。

篠原:そういう意味では教育費、そして親からの教育資金贈与というのもありますので、そういう税控除の措置もありますので、そういうのを使いながら知識をつけて乗り越えていきましょう。

橋詰:今日は気になる教育の情報をお届けしてまいります。

ZUU onlineプレゼンツ 笑って役だつマネークリニック。この番組では、新時代を生きるための経済、金融情報メディア、ZUU onlineのサポートのもと、最新の経済や金融に関するニュース、資産形成、ライフスタイルに役だつ身近な情報まで、もと、お笑い芸人の篠原さんとわかりやすくおもしろくお伝えしていきます。このあと6時30分までよろしくお付き合いください。

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篠原:ZUU onlineプレゼンツ 笑って役だつマネークリニック。この番組では、ラジオをお聴きのみなさまからのお金にまつわるお悩みや相談を受け付けています。

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お葉書:〒530-8010 ABCラジオ「笑って役だつマネークリニック」まで。
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篠原:家計のお悩みから、年金、保険、税金、投資の相談まで、なんでもどしどしお送りください。

橋詰:お待ちしています。
篠原:お待ちしています。

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幼稚園から大学まで「オール私立」教育費は2000万円

配偶者控除
(画像=©朝日放送)

橋詰:今日は進学シーズン到来!教育マネースペシャルです。篠原さん、よろしくお願いします。

篠原:よろしくお願いします。橋詰さんのお子さんは4月から小学生。これ、公立とか私立ってあるじゃないですか。決まってます?

橋詰:公立に行くことになってますよ。

篠原:小学校は。中学まではプランとかどうですか?

橋詰:いやー、まだ何も考えてなくてね。どうしようかなー。

篠原:私立行ったり、また大学は公立行ったりとかあるじゃないですか。

橋詰:そうですね。そりゃあ、公立でずっと行ってくれたらお金はかからないですけれども。

篠原:一番かからないのには、公立、公立、公立、で、大学も公立、自宅というのが一番かからないですね。

橋詰:そうですね。でも、まったく逆のチョイスになってくるかもしれないし。いやあ、恐ろしいです。

篠原:わからないですもんね。ちょっとクイズいきましょうか。

文部科学省の調査によりますと、幼稚園から大学までオール公立で進んだ場合、平均的な教育費は、ひとりあたり1000万円です。それでは、オール私立の場合はいくらでしょう?

橋詰:幼稚園からずっと。

篠原:そうですね。学校外教育費ということで、一般的には塾とか、習い事も含みます。

橋詰:だとしたらこれ、全然違うでしょ。オール私立だと、まあ1500万とか。1800万とか。…もっとかな?

篠原:どれですか?1500万、1800万。

橋詰:1800万。

篠原:残念!

ブー!!!

篠原:正解は2000万円です。

橋詰:2000万、倍ですか。

篠原:そうなんですね。これ私立の文系とか理系によって、また変わるんですよ。

橋詰:そうなんですか。どっちが高い?

篠原:理系だったら2500万くらいかかるんですよ。

橋詰:えー!かっこいいですけどね、理系って。

篠原:かっこいいけどね。2500万ですよ。ちょっとしたマンション買えますからね。

橋詰:そりゃあ買えちゃいます。子どももね、2人、3人となってくるともっとですよね。

時間を味方に付ける 早めの対策で「薄く貯める」

篠原:そうなんです。だからこれね、教育費っていうのは、やっぱり絶対かかってきますから。それを今から備える方法として、いくつか今日はご紹介したいなと思います。篠原FP事務所も、ご相談のなかで、お子さんがまだちっちゃくて、生まれたところって方も来られますし、今中学生って方も来られるので、それによってアドバイスもいろいろ変わってくるんですけど。一番シンプルな方法は、子どもが生まれた瞬間に、ゼロ歳の段階で、18年後に絶対お金がかかるってわかるじゃないですか。これはどんな子でも。だからライフプランを立てたら、すぐ答が出るんですよね。

橋詰:まずはライフプランですか。

篠原:生まれた瞬間から、こつこつ定額貯金。

橋詰:そうですか。

篠原:お子さんの名前を考える前に、定額貯金。この話をしてください。

橋詰:確かにそうかもわかんないですね。

篠原:そうなんですよ。やっぱり時間を見方につけると強いんですよね。18年だったら、薄-く貯められますんで。

橋詰:早ければ早いほうがいいってことですね。

篠原:いいです。これはほんとにね、当たり前だと思うんですけど。当たり前やん、篠原、そんな当たり前のこと言うなと思うんですけど。実は僕、高校生2年生の保護者の方に、講演することあるんですよ。大学行ったらこれくらいかかりますよとか、進学にかかるお金の話をしたときに、正直、肩を落として帰られるご両親もおられるんですね。もう1年2年しかなかった場合には、これ、正直言うと、手立てがないんですよ。

橋詰:そうですよね。

篠原:だから、奨学金とか教育ローンっていうことになっちゃうので。こういう方にならないように、救うには、生まれた瞬間からこういう対策をするというのが、当たり前なんですけど、なかなかできない方も多いので。

橋詰:確かにベビー服どうしようかなとか。

篠原:うん、そっち考えるでしょ。

橋詰:そういう目先のことでばたばたしますから、受験のときにいくらかかるとか、案外考えないですよ。

篠原:そうなんですよ。たとえば子どもを私立の大学に入れる場合、入学金と4年間の学費を合計すると、平均385万円。検定料とか、受験費用とか交通費とか宿泊費用とかあるので、ざっくりと400万円かかるとしましょう。高校3年生の時点までに、400万を用意せなあかんとなったときに、どうするか。生まれたばっかりで、名前を決める前に定額預金を決めたという方であれば、17年あるわけですよ。

橋詰:そうですね。

篠原:これはマネークリニック電卓でやりましょうか。この番組のマネークリニック電卓。

橋詰:かわいいオレンジのマネクリ電卓があります。

篠原:17×12カ月。いくらありました?

橋詰:204。

篠原:204ですよね。204月あるわけですよ。400万÷204月。これをやりますと、約1万9600円を月々ためたら、私立の文系の400万が貯まるんですよ。

橋詰:なんか、これだったらできそうな気がします。

篠原:いけそうでしょ?

橋詰:コツコツね。

篠原:これを先にとっておくわけですよ。

橋詰:なるほど、なるほど。

篠原:ゼロ歳から、約2万円を貯めていったら、大学の費用はクリアできると。さらに、プラス2000円貯めることができたら、450万円も貯まるんですよ。このお金で学習塾に通わせることもできますし、そういう意味では、ちょっと気が楽でしょ?

橋詰:そうですよね。これだったら、ほんとに無理なく続けられそうな気がしますね。

篠原:そうですね。だから、グラフでやると、ゆっくりな坂になるんですね。あと2年、3年しかなかったら、急な坂になるので、そういう意味では時間を見方につける方法。次は高校費用いきましょうか。

高校費用の確保「児童手当をまるまる貯金」

橋詰:次は高校費用確保ですね。

篠原:ずばり、これは国からも、すでに、橋詰さんももらっていると思います。児童手当をまるまる貯金バージョンです。

橋詰:はあ。確かにこれ、もらっても、何に使っているかわからない。いつの間にか消えてなくなっているというかんじですからね。

篠原:そうでしょ。だからそれを、普段の家庭用口座で薄めるんじゃなくて、違う口座で持っておくんですよね。薄まっちゃうと、これ何に使ったのかわからないとかあるので。たとえば現在、年収960万円の所得制限ってあるんですけど、これに引っかかってないご家庭の場合、3歳未満の方は、毎月1万5000円、児童手当がもらえます。3歳から小学校終了まで、毎月1万円。3人子どもがおられるところは、第3子以降は月1万5000円になるんですけど。今度は中学校。これも1万円です。

橋詰:もらえる。

篠原:だから簡単に言うと、3歳から中学校卒業まで1万円です。15歳になった年度末の3月31日まで。

橋詰:これを貯めると。

篠原:所得制限の方は、ずっと5000円なんですけど、これをずーっと手をつけない。薄めることもしない。口座を分ける。そうすると、第1子、第2子であれば、児童手当がどれくらい貯まるかというと、中学を卒業するまで198万円貯まるんですよ。

橋詰:そんなに貯まりますか。

篠原:大きいでしょう。

橋詰:いやあ、これはうれしいですよ。

篠原:これはもう、感情を排除して、いっさい見ずに、中学を卒業した瞬間、これが入っているわけですよ。

橋詰:もう機械的にどんどん入れていく。

篠原:そうです。自動で入っていきますからね。児童手当の児童は自動でいいですよ。

橋詰:(笑)そうですね。自分の自に動くと書いて自動ね。

篠原:あっちのほうで考えていただいたらいいと思います。高校3年間の平均的な学費は、公立で116万円。

橋詰:全然まかなえます。

篠原:いけますよね。私立で289万円。つまり公立だったら余裕ですよ、児童手当だけで。私立でも3分の2はカバーできますので、こういうのを実際に、ちょっとずつ貯金で。ずっとこのラジオ番組でも言ってますよね。いわゆる自動積み立て預金というのを活用して、強制的に貯めると。これ、けっこう、知らん間に貯まってますので。自動預金口座から積み立て口座に積み立てるというような形の天引き預金というのも使っていただいたら。比較的、どこの銀行にもあるサービスなので、自動積み立て定期預金っていうサービスを、ぜひ活用していただきたいなと思います。

橋詰:これはすぐ始めましょう。

篠原:もう、生まれた瞬間です。生まれる前から話し合っていただいて。あとは、いやいや、そんなん言うけれど、うち、もう中学生やとかいうご家庭も、もちろんおられますので。

橋詰:間に合いますかね。

篠原:時間を見方にしたかったけれども、あと8年しかないとかいうご家庭ももちろんあります。これはまず、ケースによりますけど、うちのご相談でも、教育費だけ目くじら立てて、なんかせな、とかいうようなことじゃなくて、家計全般で見るということが、一番大事ですね。俯瞰で見るっていうね。

橋詰:どこに何を使っているか。無駄がないかどうか。

篠原:無駄がないか、橋詰家を俯瞰で見るわけですよ。

橋詰:あー、もう、怖いです。

「家計の無駄」は俯瞰で把握 固定費の見直しから

ABCラジオ×ZUU【笑って役だつマネークリニック】
(画像=©朝日放送)

篠原:もううちは、大鉈をふるいますか?という。大鉈をふるっていいですからって感じで相談に来ますので。まずは僕はよく言ってますが、毎月の固定費。

橋詰:固定費の見直しですね。

篠原:3大固定費。たとえば住居費、生命保険料、車。この3つですよね。

橋詰:これを見直すだけで、全然違ってくるという話が、たびたび出てきますけれど。

篠原:だって、生命保険でも、ものすごいかけておられる方いますよ。

橋詰:月2万とかね。

篠原:3万、4万かけてる方もいます。必要だったらいいですよ。自分で必要じゃないのに、わからずにかけている方も多いので。そういう方が、月1万円でも全体的に見直せたら。スマホを見て、いらない観てないケーブルテレビを見て、そういうのを全部見て1万円見直したら、月いくらですか?1万円ですよね。年間12万円ですよ。ということは、あと8年あれば、約100万円貯まるわけですよね。

橋詰:なんかはぶけそうな気がしますよね。

篠原:そうですね。要はその方のボーナスでちょっとまかなってしまっているとか、実際にいろんな口座を出し入れして、手動でこっちに入れてとか、やりくりしてそうだけども、ちょっと無駄があるとかいうのを俯瞰で見て、実際に全体的に貯めれるものがないかどうかって棚卸しは大事やと思いますね。

橋詰:最初はちょっとめんどくさいかもしれないですけど。

篠原:そうなんです。

橋詰:あとね、学資保険ってどうなんですかね。

篠原:学資保険ね。これもね、辛口で言うと、僕は必要ないと思うんです。辛口で言うとですよ。

橋詰:どうしてですか?

篠原:今の時代ですよ。昔はよかったんですよ。満期でたとえば1.5倍になってるとか2倍になってるとか。予定利率というのがいいときはよかったんですけど、今はほとんど増えない商品が多いので。

橋詰:そうらしいですね。

篠原:それだったら運用をしてるほうがインフレにも強いので、そういうようなアドバイスはするんですけど。ただ学資保険のメリットは、実際に強制的に貯めるというのがあるじゃないですか。絶対に保険料を取られますので。貯められない人用に強制的に貯めるシステムというのは、使えるかなと思いますね。

橋詰:手をつけられないですから。

篠原:手をつけられないですからね。たとえば契約者がご主人であれば、ご主人が亡くなったときに、免除特約というのがついているので、その保険料はその保険会社がずっと払ってくれるというようなメリットもあるんですよ。保険という機能もね。貯蓄と保険がついてるんですけど。ただ、デメリットもあるんですね。

橋詰:なんですか?

篠原:たとえば予定利率、今低いじゃないですか。運用利率がね。これ入ったときに決められるので、たとえばこれからインフレ、どんどん経済がよくなってきて、金利が上がってきて、ほかのいい商品が出た場合、これは実際に、初めに入ったときから、解約したらペナルティで目減りしちゃうので、そうすると18年、自分のお金をフィックス、固定されてしまうので。学資保険というのは流動性が低いというのもあるので、それだったら僕はつみたてNISAで。

橋詰:そうかもわからないです。

篠原:18年セットするというのもひとつかなと思います。

橋詰:今からどうせやるならね。

篠原:もちろんこれも、確実ではないんですけれども。もし学資保険に入りたいという方であれば、たとえば18年後の200万円の満期保険金がもらえるとしましょう。保険料が、ゼロ歳のときに毎月1万円としましょう。そうすると216万円払うんですよ。だからこれは、いくら払うのかというのがすぐ出るんですね。いくらもらえるかというのも見るんですよ。今だったら200万円もらえるので、これマイナスになっていますよね。

橋詰:そうですね。

篠原:だからこれだったらあかんというような形で、実際に200万円もらえるところだけをピックアップするんじゃなくて、それをもらうためにいくら払うかという保険料を計算する。これもひとつだと思いますね。

橋詰:わかりました。あとね、気になっているのが、ジュニアNISAってありますよね。これはお得ですか?

篠原:これは実際に、今のところ2023年まででこの制度は終わるというふうになっているので。

橋詰:ということは。

篠原:5年なんですよ。続くという大前提であればいいんですけど、5年だったら運用的には短いので。

橋詰:そうですか。

篠原:で、僕はつみたてNISAという形でお伝えしたんですけど。ジュニアNISAは上限が年間80万円まで売却益と配当の分配金にかかる税金が非課税なので。で、18歳までは払い出しができないんですよ。引き出しできないので、強制力というのもあるので、たとえば年間80万円でおじいちゃん、おばあちゃんからのお金を年間ジュニアNISAに入れても、それ以外になければ贈与税はかからない。贈与税の基礎控除というのは、110万円ですから。なので、おじいちゃん、おばあちゃんからのお金をジュニアNISAに回すというのは、ひとつだと思います。

橋詰:子どもの名義になるわけですよね。

篠原:そうです。子どもの名義で、拠出するのは、要は積み立てるお金を出すのは親とか、祖父母とかいうような形の制度なんですね。年間80万円で5年間なので、総額400万円なんですね。

橋詰:非課税枠が。

篠原:400万円をずっと18歳まで運用してくれて、置いておくという制度なので、これに関しても使えないということはないと思います。こういうのも手段として持っておくというのもひとつですね。

教育費を楽して貯める最強の裏の手

橋詰:そのほかに、何か裏の手はありますか?

篠原:裏の手ね。実は最強の裏の手があるんですよ。

橋詰:なんですか?

篠原:それは実際に、一番楽して教育費を貯めると。

橋詰:なんでしょうね。

篠原:これはね、もらう作戦というのがあるんですよ。

橋詰:誰に何をもらうんですか?

篠原:おじいちゃん、おばあちゃんから教育費をもらう。

橋詰:それ、もらえたらいいですけどね。

篠原:いいですよね(笑)。やっぱりおじいちゃん、おばあちゃんはね、お孫さんを目に入れても痛くないでしょ?っていうなかで、お金も持ってる世代じゃないですか。実際にこういう制度があるんですよ。教育資金贈与の非課税制度っていうのがあるんですよ。これはお孫さんへ、教育資金を一括で贈与する場合、1500万円までなら非課税という制度が、もうちゃんとこういうふうに国は用意しているわけなんですよね。教育資金やったら、1500万円まで贈与してもいいですよと。贈与税というのは非常に税率が高いので。

橋詰:贈与税ってどれくらいかかるんですか?

篠原:最高でね、55パーセントかかります。だから半分くらい税金として取るんですけれども、もちろん金額にもよるんですけどね。1500万円まで教育資金として使うんだったら、贈与税オーケーと。これもね、実は2013年4月から来年の3月まで。

橋詰:ということは、あと1年ちょっとですか?

篠原:そうなんですよ。6年間の期限付きなので、これはぜひ。別に1500万じゃなくてもいいので。

橋詰:までなら、なので、別に10万でも20万でも30万でも。

篠原:いいです、いいです。基本年間110万まではどんな人でも贈与税というのはかからないんですけど。それ以上超えた分でも、教育資金の非課税制度というのを使うと。1500万のうちの内訳が実はあるんですよ。1500万円のうちの500万円は塾とか学校外教育費で使っていいけども、全部塾とか学校外教育費で1500万円使ったらあきまへんよーってことなんですよ。

橋詰:へえ、そうなんですか?

篠原:そうなんです。500万円だけなんです。あとは学校の入学資金とか、本当の学校に払うお金は全部1500万でもいいんですよ。

橋詰:それはチェックされるんですか?細かく。

篠原:チェックされるんですよ。実は子ども用の口座をまた作るんですね。そこにお金を入れて、使うときは領収書をもらうという形なんですよ。

橋詰:そうなんですか。

篠原:塾代とか、入学金とか、制服代とか。そういうのを提出したら、これは教育資金やなということで。ただこれ、このお金が残ってしまう場合あるでしょ。

橋詰:そうですね。そしたらどうなるんですか?

篠原:子どもが30歳までに、もし残っていた場合。もうええおっさんですよ。

橋詰:そうですよね(笑)。

篠原:30歳までまだ残っていたら、今度残っている分が贈与として課税されます。

橋詰:使いきらなあかんのですか。

篠原:使いきらなだめなんですね(笑)。そういうような制度もしっかりあるので、隠れてあげるということではなくて、胸張って、もしこういうことであれば、先におじいちゃん、おばあちゃんから、教育資金として、使い道としてはいいですからね。

橋詰:そうですよね。子どもひとりに対して1500万円までということですね。

篠原:そうです、そうです。

橋詰:これをぜひともお願いしたいところですが、おじいちゃん、おばあちゃんに。でもまあ、どうやって切り出すかっていうのは、ちょっと悩ましいですよね。

篠原:特にこれをお聴きになっているおじいちゃん、おばあちゃん。これはぜひ、こういう制度があるんやって、ってかんじで、ご本人から切り出していただいたら。

橋詰:そうですね。

篠原:別に1500万とは言わないですから。

橋詰:そこまでなくても。

篠原:300万でも、普通だったら贈与税かかりますから。それがかからないということなので。胸張って教育資金を準備できる足しにはなると。

橋詰:そうですね。自分でお父さん、お母さんに言いにくい場合は、今日のこの放送をラジコでタイムフリーで聴いていただいて、この放送をさりげなく流しておく。

篠原:タイムフリーでね。

橋詰:おじいちゃん、おばあちゃんの耳に入れる。

篠原:そうですね。特に最後のこのへんの部分ね。

橋詰:そうですね(笑)。本日は、教育マネースペシャルをお送りしています。

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橋詰:新時代を生きるための経済、金融情報メディア、ZUU onlineプレゼンツ 笑って役だつマネークリニック。

篠原:あらゆる経済、金融情報から、税金、保険、不動産、資産運用の話までタブーなしに、どんどん切り込んでいきますよ。ファイナンシャルプランナー篠原充彦と。

橋詰:橋詰優子がABCラジオからお届けしています。 

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篠原:ファイナンシャルプランナー篠原充彦と。

橋詰:ABCアナウンサー橋詰優子がお届けしてまいりました、ZUU onlineプレゼンツ 笑って役だつマネークリニック。番組ではリスナーのみなさまからの、こんな情報を知りたいといったリクエストやお悩み、お金に関するご相談などのおたよりをお待ちしております。

【連絡先】

メールアドレス:wm@abc1008.com お葉書:〒530-8010 ABCラジオ「笑って役だつマネークリニック」まで。 採用させていただいた方には、番組特製マネクリ電卓をさしあげています。みなさまからのおたより、お待ちしております。ということで今日はこのあたりでお別れです。また来週です。

篠原:さよならー。 橋詰:さよならー。

(提供: 朝日放送ABCラジオ (AM1008 FM93.3))

<MC略歴> 篠原充彦 篠原FP事務所 代表 「笑い」と「お金」を融合させた『お笑いマネー講座』を全国で開催。高校、大学、企業、病院などでおこなっているお金に振り回されないための教養講座は、明るく軽快なテンポでの解説に定評がある。CFPR(サーティファイド ファイナンシャル プランナー)、一級ファイナンシャル・プランニング技能士、DCプランナー。

橋詰優子 ABCアナウンサー 『純一のシネマに乾杯~Cheers! Looking at you,kid.~(ナレーション)』『新婚さんいらっしゃい!(解説放送)』『スタンダップ(ナレーション)』『橋詰優子のサンデーかうも。』など担当。

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