-今期は減価償却費の増加で二桁の減益予想-
東京ドームが15日に発表した2018年1月期の決算は売上高が前期比4.6%減の837億円、営業利益が同9.5%減の114億円と減収減益となりました。売上高は主力の東京ドームがコンサートイベントの増加などで増収となったものの、東京ドームホテル札幌の営業終了や新館建設に伴う熱海後楽園ホテルのみさき館の営業終了などにより減収となりました。また、営業利益はこうした減収の影響で減益となっています。
2019年1月は売上高が前期比0.1%増の838億円、営業利益が同11.3%減の101億円となる見通しです。売上高は黄色いビルの一部リニューアルに伴う営業停止による減収を、改修工事により前期に減収となった松戸競輪場とスパラクーアの通年稼働による増収でカバーすることで前期並みの水準を確保する計画ですが、営業利益は減価償却費の増加(20億円)などによるコスト増により二桁の減益となる見通しです。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
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