「世界で尊敬されている著名人ランキング」の2018年版が発表され、男性陣はビル・ゲイツ氏、バラク・オバマ前米国大統領、ジャッキー・チェン氏が、女性陣はアンジェリーナ・ジョリー氏、ミシェル・オバマ前米国大統領夫人、オプラ・ウィンフリー氏がトップ3に選ばれた。
男性陣はTeslaのCEO、イーロン・マスク氏やサッカー界の頂点に立つクリスティアーノ・ロナウド氏、「バスケットボールの神様」の異名をもつマイケル・ジョーダン氏など6人が初のトップ20入り。女性陣はテリーザ・メイ英首相や中国の人気女優、劉亦菲氏、ヤン・ミー氏など、トップ11〜20までがすべて初登場で、顔ぶれが大きく変わった。
ランキングは世界35カ国・地域、3.7万人からの投票を、英世論調査企業YouGovが集計したもの。
世界で最も尊敬されている男性20人と2018年順位
19位(初登場) イムラーン・カーン(パキスタン) 1.3ポイント
19位(初登場) レジェップ・タイイップ・エルドアン(トルコ) 1.3
18位(2016年版17位) アンディ・ラウ(香港) 1.6
17位(18位) ドナルド・トランプ(米国) 2.1
16位(13位) フランシスコ(アルゼンチン) 2.2
15位(初登場) マイケル・ジョーダン(米国) 2.3
14位(初登場) イーロン・マスク(米国) 2.4
12位(11位) デヴィッド・ベッカム(英国) 2.7
12位(15位) ウォーレンバフェット(米国) 2.7
11位(12位) リオネル・メッシ(アルゼンチン) 2.8
9位(初登場) クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル) 3.1
9位(初登場) アミターブ・バッチャン(インド) 3.1
7位(9位) ナレンドラ・モディ(インド) 3.9
7位(8位) ダライ・ラマ(インド) 3.9
6位(6位) ウラジーミル・プーチン(ロシア) 4.1
5位(10位) ジャック・マー(中国) 4.4
3位(3位) 習近平(中国) 5.5
3位(4位) ジャッキー・チェン(香港) 5.5
2位(2位) バラク・オバマ(米国) 9.7
1位(1位) ビル・ゲイツ(米国) 9.9
世界で最も尊敬されている女性20人と2018年順位
20位(初登場) エリザベス・ウォーレン(米国) 0.9ポイント
19位(初登場) ヴィッキー・チャオ(中国) 1.0
16位(初登場) 范冰冰(中国) 1.3
16位(初登場) ヤン・ミー(中国) 1.3
16位(初登場) 劉亦菲(中国) 1.3
15位(初登場) テリーザ・メイ(英国) 1.7
14位(初登場) ガル・ガドット(イスラエル) 1.8
11位(初登場) ディーピカー・パードゥコーン(インド) 1.8
11位(初登場) プリヤンカー・チョープラー(インド) 1.8
11位(初登場) アイシュワリヤー・ラーイ(インド) 1.8
10位(2016年版12位) マドンナ(米国) 2.9
9位(14位) テイラー・スウィフト(米国) 3.3
8位(8位) アンゲラ・メルケル(ドイツ) 3.3
7位(7位) マララ・ユスフザイ(パキスタン) 3.8
6位(13位) エマ・ワトソン(英国) 3.9
5位(3位) ヒラリー・クリントン(米国) 4.5
4位(2位) エリザベス女王2世(英国) 6.0
3位(4位) オプラ・ウィンフリー(米国) 7.1
2位(5位) ミシェル・オバマ(米国) 8.0
1位(1位) アンジェリーナ・ジョリー(米国) 8.2
米日を含め、19カ国・地域で1位になったオバマ前大統領
ビル・ゲイツ氏とアンジェリーナ・ジョリー氏は、2015、2016、2018年と3回連続で首位を維持。オバマ前大統領も3回連続で2位と、退任による人気の衰えを感じさせない。ロシアを除くすべての調査対象国・地域で、圧倒的な支持率を誇示した。
トランプ大統領は前回から1つ順位を上げたものの、17位という結果だ。同じ一国を治める人物でもプーチン大統領の人気は安定しており、過激な言動で知られるトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領も、初の20入りを果たした。
オバマ前大統領が自国や日本を含む19カ国・地域で1位だったのに対し、トランプ大統領は自国での2位が最高順位となった。総合で1位となったゲイツ氏でさえ、1位を獲得したのは6カ国・地域だったと考えると、その人気ぶりに驚かされる。
中国および香港からは、ジャッキー・チェン氏と習近平総書記の順位が入れ替わったほか、中国eコマース市場の巨匠ジャック・マー氏が大きく順位を上げた。
スポーツ界ではクリスティアーノ・ロナウド氏やマイケル・ジョーダン氏の人気が上昇しているのに対し、デヴィッド・ベッカム氏は後退。
パキスタンからは、クリケット選手から政治家に転身したという変わり種、イムラーン・カーン氏がランクインした。
アジア女優7人が初登場、オバマ前大統領夫人が2位に
女性陣はトップ11以下が総入れ替わり。ミシェル・オバマ前大統領夫人が3つ順位を上げたにも関わらず、メラニア・トランプ現大統領夫人がトップ20にすら入っていないという皮肉な結果だ。英国を象徴するエリザベス女王2世が、2位の座をオバマ前大統領夫人に明けわたした事実も興味深い。
米国で絶大な支持率を誇るテレビ司会者兼実業家のオプラ・ウィンフリー氏は、トップ3の座をヒラリー・クリントン氏から奪略した。
女性陣のランキングで最初に目につくのは、トップ11以下にアジア勢が7人もランクインしている点だろうか。これらの女性は、アイシュワリヤー・ラーイ氏やプリヤンカー・チョープラー氏、范冰冰氏など、国外にも活躍の幅を広げている女優ばかり。今後の活躍が楽しみだ。(アレン・琴子、英国在住フリーランスライター)