2018年7月6日11時半過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

本日6日(金)の日本時間午後1時から、米中の追加関税に関する発表が予定されている。米国は中国に対して340億ドル相当の製品に25%の関税を課し、中国もそれに対して同様の報復関税を課すということが、マーケットではすでに織り込まれている。そのため、発表直後はバイ・ザ・ファクトで株価は上昇するかもしれないが、その後も報復合戦が続くようであれば、株価にとってはマイナスとなる。一時的に株価が上昇したとしても、再びじり安になる可能性が高いだろう。

また、このところは、本邦のM&Aによる買いで米ドル/円は底堅い状態が続いている。通常のリスクオフ局面では、株安、債券高、コモディティ安、資源国通貨安、ドル高、円高、スイス高が一気に来る。ところが今回は、NYダウが下がってもナスダック総合指数は上昇したり、日経平均が下がっても米ドル/円が底堅いなど、ちぐはぐなマーケットとなっている。こうした、弱気相場が順繰りに訪れるマーケットを、米モルガン・スタンレーは「ローリング・ベア(Rolling bear)」と呼んでいる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

上海総合指数、日経平均、NYダウが下落する中、底堅い米ドル/円も最終的には下落に転じる時が来ると予想している。そして、米中の報復関税が1000億ドルまで拡大した場合、米中の株価にとって大きなマイナスとなることは明白。特に中国に対するダメージは大きく、上海総合指数もさらに下落することになるだろう。為替市場では、中国経済に左右される豪ドルの下落が懸念され、豪ドル/円の下落に伴い米ドル/円の下値も拡大しそうだ。本日6日(金)は、米雇用統計の発表も控えているが、まずは、関税の発表後の株価の動きに注目している。株価が下がるようであれば、米ドル/円は戻り売りスタンスで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。