今月13日の深夜(14日0:57~)からTV東京・ドラマ25枠で『インベスターZ』がスタートした。本作は第1話の放送を経て、Amazonの急上昇ワードランキング1位にランクインし、さらに放映直後はTwitterトレンドで5位に浮上するほどの注目を集めた作品でもある。

インベスターZ
©「インベスターZ」製作委員会

原作は『ドラゴン桜』などのヒットメーカー・三田紀房先生

本作は主人公の少年が、学園トップの生徒たちで構成された「投資部」で投資を実践しながら学ぶ物語だ。原作は『ドラゴン桜』や『エンゼルバンク』など次々にヒット作を生み出してきた三田紀房先生。

三田先生は現在「モーニング」で『ドラゴン桜2』を連載しており、2019年夏には菅田将暉さん主演の実写映画『アルキメデスの大戦』が公開予定と、まさに押しも押されもせぬ人気作家である。三田先生の著書には前述した東大を目指す『ドラゴン桜』、日本海軍を通じて大和を描いた『アルキメデスの大戦』などあるが、その著書には本作『インベスターZ』を代表とした「経済」にまつわるものが多い。

実は三田先生自身も明治大学経済学部卒業の経歴を持たれており、漫画以外にビジネス書なども手掛けている。それもあってか『インベスターZ』は投資について分かりやすく描かれおり、累計100万部を突破した「株の入門書」とも言える人気漫画なのだ。

インベスターZ
©「インベスターZ」製作委員会

実在の企業・著名人がドラマにも次々と登場

原作漫画には実在の企業名や経営者が多数登場しており、さまざまな媒体ではコラボ企画も行われている。つまり物語の世界感を楽しむと同時に、現実世界の投資をリアルに「体感」できる作品ともいえるだろう。

これは今回のドラマでも引き継がれており、主演の清水尋也さんや脇を固めるキャストらが比喩などを交えつつ、一般からは敬遠されがちな投資のあれこれを軽快な台詞回しで分かりやすく解説。ドラマの第1話では実際に2018年4月2日現在の株式画面が登場しており、そのリアルさでファンや専門家などを喜ばせていたようだ。

またドラマの要のひとつであるナレーション(語り)には、原作漫画にも本人役で登場している「ホリエモン」こと堀江貴文さんを起用。実は堀江さんは以前、他ドラマのナレーションをされており、その実力は今回も遺憾なく発揮されているのでこちらも必聴だろう。

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©「インベスターZ」製作委員会

第2話のみどころ

第1話は「投資をしない奴は死ぬ!?」とインパクトあるタイトルだったが、スーパー進学校・道塾学園にトップの成績で入学した主人公・財前孝史(清水尋也)は、1学年上の藤田美雪(早見あかり)によりなかば強引に「投資部」へと入部させられてしまう。

――世の中で一番エキサイティングなゲーム。究極の勝負、それは金、投資だ。

投資部は各学年の成績トップの者のみで構成されており、財前は早速3千万円の損失を招くと同時に、投資部と学園の秘密を知ることになる。財前は投資IDを自らの名前の頭文字"Z"を入れた「INVESTOR(投資家)Z」に決めると、投資を完全マスターすると意気込むのだった。

次回放送の第2話では、投資部から投資額100億円を与えられた財前が、早速それを使って自らが招いた3千万円の損失を取り戻そうとする。ところがその様子を見ていた3年部長・神代圭介(柾木玲弥)から、「お前がやったのは『往復ビンタ』と言われる初心者が陥りやすいミス」だと突然ビンタをされてしまう。その後も財前は次々と投資の洗礼を浴びていく。

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©「インベスターZ」製作委員会

数学に秀でた優秀な学生・財前ではあるが、投資に関してはまだまだ素人どころかスタート地点にも立ててはいない。そんな彼に対して投資部の部員らが投資の初歩を教授しつつ、実は財前というキャラクターを介しながら、TV前の私たち視聴者へも分かりやすく投資の解説してくれるのがうれしい。

ドラマでは原作漫画とは違った魅力あるキャラクターや設定も多数登場する。投資以外に物語としての奥深さ、人間関係、さらにはいくつもの謎が散りばめられた秀逸な原作を、ドラマではどのように描かれていくのか楽しみにしたい。(ZUU online 編集部)