先月中旬からスタートした小売り企業を中心とした2月決算企業の第1四半期決算発表も終了しました。そこで今回は決算集計速報の第二弾として9日以降から先週末までに決算を発表した主な2月決算銘柄の決算を集計してみました。第1四半期ということもあって引き続き業績予想の修正に踏み切る企業はわずかでしたが、そうしたなかでも決算後に株価が急伸や急落する銘柄が目立ちました。
例えば第1四半期の営業利益が3割近い増益となったトレジャー・ファクトリー <3093> では決算発表の翌日に株価が9%近く上昇したほか、第1四半期の営業利益が2割を超す増益となったベルシステム24ホールディングス <6183> でも10%近く株価が上げています。さらに増益を確保したエスフーズ <2292> でも17%以上株価が上げています。一方で減益決算となったコーナン商事 <7516> やプレナス <9945> 、IDOM <7599> 、松屋 <8237> では決算後の翌日に株価が急落となっています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
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