4月下旬からスタートした3月決算企業の本決算発表も5月中旬に終わりました。日本経済新聞の集計によると上場企業の2018年3月期の経常利益は前期比で17%に近い大幅な増益となりましたが、2019年3月期は1%の増益とほぼ横ばいに止まる見通しです。しかし、保守的な会社予想も少なからずありそうです。
そこで今回は営業利益のコンセンサス予想が会社予想を2割以上上回り大幅な上振れが期待されているものをTOPIX500採用の3月決算銘柄のなかからピックアップしてみました。例えばディー・エヌ・エー <2432> やファナック <6954> 、任天堂 <7974> 、スクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> ではコンセンサス予想の営業利益が会社予想を3割以上上回っています。
もう一つのヒント
●明日と明後日の決算発表スケジュールは
3月決算企業の第1四半期決算発表が今週から本格化しています。こうしたなか明日は信越化学工業 <4063> や日本電産 <6594> 、ファナック <6954> などが、そして明後日は富士通 <6702> や日産 <7201> 、東京エレクトロン <8035> などが決算を発表する予定です。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
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