2018年8月7日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=(写真=PIXTA))

このところ為替市場では、小幅な値動きが続いている。先週31日(火)に行われた日銀金融政策決定会合は、非常に曖昧な内容となった。一部では、金利上昇のきっかけととらえているマーケット参加者もいるが、日銀は金利上昇については強く否定している。金利上昇の始まりと考えている参加者にとっては、9日(木)に日米通商交渉を控え、円を買いやすい環境だろう。しかし、金利を0.1%以内に抑えたいという日銀の思惑や、日本経済の状態を考えると、簡単に金利が上昇する可能性は低い。

現在の為替相場の戦略やスタンス

日米通商交渉が9日(木)に予定されているが、EUと米国の通商交渉もまとまったことから、日本だけ問題となることはないだろう。そうなると、マーケットの円ロングは切らされ、円の上昇余地はあまりない。また、11月の米中間選挙を控え、中国との貿易問題は、言葉ではヒートアップしたとしても、実際に大きな問題へ発展するには至らないと見ている。そして、8月は米企業の決算シーズンで、それが終ると自社株買いが始まり、米国株は上昇、米金利も上昇し、やはり円ロングは切らされる可能性が濃厚だ。米ドルも、米中間選挙までのどこかで上昇すると予想している。米ドル/円は110円を下回る下落のシナリオは想定しづらく、時間をかけて上昇しそうだ。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。