日経平均   22,192.04 円 ▼ 12.18 円
≪東証一部≫
売買高    15億4,677万株
売買代金  2兆5867億6000万円
値上り銘柄数 367 銘柄
値下り銘柄数 1,673 銘柄
騰落レシオ(25日) 95.54 % ▼ 0.86 %
為替 1ドル=110.81 円

市況概況

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

●米国株安や人民元安などから売り先行も指数に影響の大きな銘柄が買われ下げ渋り

米国株が軟調、特にナスダック指数が大幅安となったことや為替も円高となったことから売り先行となりました。寄り付きの売りが一巡となったあとも中国株の動向や人民元の動きを嫌気して下値を試す動きになり、大幅下落となりました。ただ、米国と中国の貿易摩擦問題の会合が行われると伝えられると人民元が切り返し、日本株も堅調となる場面もみられるなど急反転となりました。

昼の時間帯も値持ちの良い展開が続きましたが、日経平均に影響の大きな一部の銘柄だけが高いという状況で総じて軟調なことから冴えない動きが続き後場に入るといったん売られて始まりました。中国株式市場が堅調となると買い戻しを急ぐような動きも見られましたが、特に買い上がるだけの材料もなく、目先の需給だけ、信用取引の売りが多い銘柄等が買い戻されて指数を下支えする展開となりました。結局、目先の需給要因で動いているだけということで指数は小動きとなり、冴えない展開となりました。

小型銘柄も総じて手仕舞い売り、見切り売りに押されるものが多く軟調でした。東証マザーズ指数は大幅下落、二部株指数も日経ジャスダック平均も軟調でした。先物は特にまとまった売り買いが見られるということでもなく、散発的に持ち高調整の売り買いが入るということで指数を大きく動かすことはあっても方向付けるような動きはありませんでした。

ファーストリテイリング(9983)だけが買われているというような感じでした。相場全体としてはやはり、通貨安戦争、貿易戦争などを気にして買い切れないということで目先の値動きにはついて行くものの持高をしっかりと増やすということでもありせんでした。日経平均はともかく、当面冴えない展開が続くものと思われます。

●テクニカル分析

日経平均
雲を下回って始まりましたが雲の中での引けとなりました。遅行線が日々線に重なるところであり、明日急騰となれなければ調整感が強まるものと思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。