7月下旬からスタートした3月決算企業の第1四半期決算発表も今月中旬には終了しましたが、日本経済新聞の集計によるとこの第1四半期の上場企業の経常利益は前年同期比で16%以上の増益となったとのことです。このように第1四半期は大幅な増益となりましたが、まだ第1四半期ということもあって通期の業績予想を据え置く企業が大半でした。しかし、なかには上方修正に踏み切る企業も幾つかみられました。

投資のヒント
(画像=PIXTA)

こうしたなか投資のヒントでは上方修正を行った3月決算企業のなかから、減益予想が一転して増益予想となった銘柄や、一桁増益予想が二桁の大幅増益予想となった銘柄、大きな二桁増益予想となった銘柄を取り上げてきましたが、今回は上方修正で営業利益の減益幅が縮まった銘柄をピックアップしてみました。例えば東映(9605)では22%余りの減益予想が上方修正で1%超の小幅な減益予想となっています。

上方修正でより減益幅が縮まった銘柄
(画像=マネックス証券)

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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