先月下旬からスタートした3月決算企業の第1四半期決算発表も今月中旬に終了しましたが、8月に入っていち早く決算を発表した銘柄ではアナリストによる業績や目標株価の見直しもある程度進んだと思われます。そこで今回は今月1日に決算を発表したTOPIX500採用の3月期決算企業を対象に決算後に2社以上が目標株価を引き上げた銘柄(足元の株価を上回るもののみ対象)をピックアップしてみました。

投資のヒント
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そのなかで目標株価の引き上げが目立ったのがTIS(3626)と小野薬品工業(4528)で、ともに第1四半期の営業利益が大幅増益となりコンセンサス予想も上回ったこともあって決算発表後に4社が目標株価を引き上げています。さらに双日(2768)と帝人(3401)、王子ホールディングス(3861)、日本光電工業(6849)、キーエンス(6861)では2社が目標株価を引き上げています。

決算発表後に2社以上が目標株価を引き上げた銘柄
(画像=マネックス証券)

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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