7月下旬から3月決算企業の第1四半期決算と並行して行われていた12月決算企業の中間決算ですが、3月決算企業は第1四半期決算ということもあって業績予想の上方修正を行う企業が限られましたが、12月決算企業は折り返し地点の中間決算ということもあってって通期の業績予想の上方修正に踏み切るところも比較的多くみられました。しかし、その一方で業績予想を据え置いた企業も少なくありませんでした。
そこで通期予想は据え置きながら上期の営業利益の実績が会社予想を5%以上上回ったものを今回TOPIX500採用の12月決算銘柄のなかからピックアップしてみました。例えば上期実績が会社計画を2割前後上回りながら通期予想を据え置いたライオン(4912)や荏原製作所(6361)では決算発表の翌日に株価が1割以上上昇しています。一方でアシックス(7936)では上期実績が予想を1割以上上回ったものの、5割近い減益となったことで決算発表翌日に株価が1割余り下げています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
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