日経平均   23,420.54 円 △ 325.87 円
≪東証一部≫
売買高    15億8,144万株
売買代金  2兆9496億3300万円
値上り銘柄数 1,780 銘柄
値下り銘柄数 271 銘柄
騰落レシオ(25日) 109.31 % △ 13.00 %
為替 1ドル=111.98 円

市況概況

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

日本市場が連休中に米国の中国に対する追加関税が発表されたことや米国株や中国株が安く、為替も円高ということで売り先行となりました。ただ、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が堅調となっていたこともあり、寄り付きの売りが一巡となったあとは買い戻しを急ぐ動きもあって切り返し、大幅高となりました引き続き中国株が軟調となっても特に問題視するでもなく買い戻し主導で大幅高となりました。

昼の時間帯も先物の買い戻しなどもあって上げ幅を広げ、後場に入っても買いが続いてさらに上値を試す動きになりました。引き続き買い急ぐ材料もなく、相変わらず貿易摩擦懸念などもあったのですが、前場冴えない動きとなっていたものなどに買い戻しが入り、業績面からみると割安な割に大きく売られていたものなども買い戻しや買い直しが入って総じて堅調、大幅高となりました。

小型銘柄も総じて堅調でしたが、主力銘柄ほどの上昇とはなりませんでした。東証マザーズ指数や二部株指数、日経ジャスダック平均は総じて堅調でした。先物はまとまった売り買いは散発的に見られましたが、一気に相場を動かすような売り買いは少なく、持高調整の売り買いが中心という感じでした。少し下がるとすかさず買われるということで買い戻しが多かったものと思われます。

先週末の地合いを引き継ぎ、売られたものが買われるという展開になりました。先週末に底堅さが見られた売られ過ぎ銘柄などに高いものが目立ち、日経平均に影響の大きな銘柄も堅調でしたが、安いものも目立つなど、ここまでの指数を押し上げる動きと若干違う感じでした。まさにちょうど1年前の指数を押し上げる動きと同じで、空売りの買い戻しが入るかどうかということで相場の方向が決まりそうです。

●テクニカル分析

日経平均
一気に上値を試す動きになりました。移動平均線や基準線との乖離も大きいのですが、RSIやストキャスティックスは上値余地もあり、上値を試す動きが続くということもありそうです。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。