いくつかの質問に答えると、自分に合った資産運用の方法を指南してくれる「ロボット・アドバイザー(ロボアド)」。今回は「投資一任型」ではなく、ポートフォリオや商品の提案をしてくれる「投資助言型」にフォーカス。13種を比較してみる。
ロボアドサービスは投資一任型と投資助言型に大別される
今回紹介する「投資助言型」は、ポートフォリオや商品の提案をしてくれるが、実際の売買は投資家が自身で行う。
別の記事で紹介している「投資一任型」は、一任という名のとおり、ポートフォリオの作成から、その売買、リバランスまでをすべて自動で行なってくれる。
投資助言型ロボアドサービス 13選
投資助言型ロボアドサービスについても、多くのサービスがある。主要な投資助言型ロボアドサービス13個について、それぞれの特徴を表にまとめたので、提案される投資対象の違いなどは確認しておきたい。また、投資助言型ロボアドサービスは、基本的にポートフォリオの提案サービス自体は無料で受けられるケースがほとんどだが、購入する際の最低投資金額には違いがある点にも気をつけたい。
サービス名……運営会社/投資対象資産/最低投資金額
SMART FOLIO……みずほ銀行/投資信託/1万円
投信工房……松井証券/投資信託/1万円
FUND ME……カブドットコム証券/投資信託/500円
fund eye……SMBC日興証券/投資信託/各商品の最低投資金額に準じる
資産運用アドバイザー あしたのそなえ……みずほ証券/投資信託、国内外上場ETF/1万円
VESTA……Good Moneyger/投資信託/20万円
PORTSTAR……三菱UFJ国際投信/投資信託/買付金融機関による
SBI-ファンドロボ……SBI証券/投資信託/各商品の最低投資金額に準じる
ロボのぶくん……楽天証券/投資信託/各商品の最低投資金額に準じる
野村のゴールベース……野村證券/投資信託/1万円
Funds Robo……野村アセットマネジメント/投資信託/買付金融機関による
カライス……東海東京証券/投資信託/1万円
フォリオ……FOLIO/国内株式/10万円
※サービスの利用に伴う手数料は無し(フォリオは売買金額の0.5%)。買付、保有、売却に伴う手数料は各金融機関、各商品の規約に準じる"
上の表の通り、投資助言型ロボアドサーボスには非常に多くの種類がある。投資助言型サービスは基本的にはポートフォリオの提案サービスであるが、その中で特徴的なものをいくつかピックアップしよう。
松井証券の「投信工房」は、低コストのインデックスファンドで最適ポートフォリオを提案することが魅力である。提案されるポートフォリオにおける信託報酬等のコストは、最大で0.38%(税抜)。積立投資の場合、100円からの積立が可能であることも特徴だ。
SMBC日興証券の「fund eye」は他社を含めた現在の保有投信の状況を入力することで、現状からのリバランスを行うことができる点が特徴だ。
FOLIOの「フォリオ」の特徴は、投資対象が国内株式である点だ。いわゆる「テーマ投資」と呼ばれるジャンルで、AIやカジノ解禁、アンチエイジングなどのテーマを選ぶことで、テーマに沿った株式に分散投資してくれる。
ロボアドサービスに向いている人とは?
多くの種類があるロボアドサービスだが、どのような人が向いているのだろうか。
ロボアドサービスは、基本的に金融理論に基づいたポートフォリオの提案や運用サービスである。長期・分散投資による資産形成を主眼としたものがほとんどであり、資産形成を図る20~40代の人は検討の価値があろう。特に、この世代の人は仕事や育児などで多忙な人が多いので、資産運用をサポートするロボアドサービスの活用は有力な選択肢となろう。
文・MONEY TIMES編集部/MONEY TIMES
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