今日の朝は曇り空で傘を持っている方も多く見かけました。備えあれば患いなしということで準備をしているということでしょう。株式市場も予想外の急騰や急落ということも多く、特に材料のないなかで大きく動くということが多くなっています。「〇〇ショック」などといわれることも、後付けで材料を探したということが多く、「アノマリー」などといわれていることも多いのだと思います。

ちょうど今週末は3連休ということでまた「連休明け高アノマリー」が期待されますし、同時に米雇用統計の発表もあり、今年の2月と同じように急落要因となるのではないかと懸念されています。確かにこうした「懸念」にある程度はリスクを取らないと投資で利益を出すのは難しいのでしょうが、急騰しても急落してもそしてどちらでもなくても儲かるように調整しておくということも必要だと思います。絶対に避けなければいけないのはどちらかに「賭ける」ということで、無いとは思っても、少しコストはかけてもヘッジをするということを考えても良いと思います。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

上げ一服となっていますが、24,000円を意識すると下げ渋るということで今のところ大きく下押すという雰囲気はありませんが、一部では今年の2月相場を意識する動きも出ているようです。あの時も特に懸念材料があるということでもなく、米雇用統計でインフレ懸念が強まったことがきっかけということでした。

米国の金利上昇も円安となることで好材料とみる向きもいるようですが、実際には金利上昇は企業活動にとってはマイナスとなる要素が多いと思います。米国株高でも消費関連の銘柄がうられているところなどを見ると、少し心配という感じです。「あるある」と言っているうちは恐らく急落はないのでしょうが、この3連休は「連休明け高アノマリー」と同時に、2月相場の再来にも備えるということで対処していくと良いと思います。

買える銘柄も少なくなってきたという感じで、そうなると相場全体も上値が重くなるということです。先駆して一服となっている銘柄が再度買われるのか、まだ出遅れ銘柄の水準訂正があるのか、ということになるのでしょうが、引き続き戻りが期待される明治HD(2269)や味の素(2802)などの食品株、建設株の中でも出遅れ感がある大成建設(1801)などに注目です。

大成建設(1801)は遅行線が日々線に絡みながら底値圏での保ち合いが続いています。25日移動平均線や基準線のサポートを確認しながら戻りを試す動きとなると思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。