先月下旬からスタートした小売り企業を中心とした2月決算企業の中間決算発表も先週で終了しましたが、その上期(3-8月期)決算は5割強の企業が営業増益を確保した一方で4割強の企業が営業減益となりました。こうしたなか18日の投資のヒントではその上期決算を第1四半期(3-5月)と第2四半期(6-8月)に分解して、第1四半期は減益ながら第2四半期に増益に転じた銘柄を取り上げましたが、今回は反対に第1四半期は増益だったものの第2四半期に減益となった銘柄をピックアップしてみました。
例えば自転車小売り大手のあさひ(3333)の上期の営業利益は前年同期比7.5%の増益を確保しましたが、これを第1四半期と第2四半期に分けてみると第1四半期は14.2%の増益だったものの、第2四半期は10.7%の減益となっています。そして、第2四半期に減益に転じたことを嫌気して決算発表翌日の株価は5%近い大幅な下げとなっています。また、第2四半期に16.1%の減益に転じた高島屋(8233)の株価も決算発表翌日に4%安となっています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
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