「ねえねえ、ウォール街の人たちってちょっとお高く止まった感じよね?」 「わっ、みんなすごい腕時計してる!」
先日、学生時代の友人と久しぶりに再会した。テキサス在住の彼女の希望でウォール街を案内したのであるが、その時の印象が「ちょっとお高く止まった人たち」、そして「すごい腕時計」である。彼女のリアクションに思わず大笑いしてしまったが、確かにウォール街は良くも悪くも「ちょっとお高く止まった」ビジネスパーソンの集まりかもしれない。
ウォール街の人々は礼儀を重んじ、ステイタスに敏感である。社会的成功を目指す者たちにとって、自分が相手にどう映るのかが大きな関心事であることは想像に難くない。実際、新入社員といえども高級スーツを身にまとっていなければ相手にしない顧客もあると聞く。その人物の「人となり」を映す鏡として腕時計が重要な役割を果たしている側面もあるのだろう。
今回はウォール街の人々が愛用する「腕時計」についてリポートしたい。