先月下旬からスタートした2月決算企業の中間決算発表と8月決算企業の本決算発表も終了してから一週間以上が経過しました。したがってアナリストによる業績や目標株価の見直しもある程度進んだと思われます。そこで今回は2月決算銘柄と8月決算銘柄を対象に決算発表後に目標株価の引き上げがみられる銘柄(足元の株価を上回るもののみ対象)をピックアップしてみました。

投資のヒント
(画像=PIXTA)

そのなかで目標株価の引き上げが目立つのがファーストリテイリング(9983)で、2018年8月期の営業利益が3割を超える大幅な増益となったことや、2019年8月期の営業利益も市場予想を上回る二桁増益の見通しを発表したこともあって決算発表後に4社が目標株価を引き上げています。また、ローソン(2651)や良品計画(7453)、サイゼリヤ(7581)、ニトリホールディングス(9843)でも決算発表後に2社が目標株価を引き上げています。

決算発表後に目標株価の引き上げがあった2月・8.月決算銘柄
(画像=マネックス証券)

もう一つのヒント

●明日の決算発表スケジュールは

3月決算企業の中間決算発表が今週からスタートしています。こうしたなか明日は信越化学工業(4063)や日立(6501)、富士通(6702)、リコー(7752)などが決算発表を予定しています。

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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