英国ビッグバン(金融証券改革)
今から32年前の10月27日、英国で金融証券分野の大規模な規制緩和が実施されました。英国にとどまらず、世界の金融業界に大きな影響を与えたことから、天文学で宇宙誕生時の大爆発を表す「ビッグバン」になぞらえられました。
当時の英国は「鉄の女」の異名を取ったサッチャー首相の下、経済の停滞から脱するべく規制緩和を急いでいました。金融の分野では、米国や欧州大陸勢、さらには日本の台頭もあって、英国の相対的な地位は下がるばかりだったのです。ビッグバン直前のロンドン証券取引所の売買高はNYの13分の1、東京の5分の1まで落ち込んでいました。
そこで英政府や英金融業界はロンドン証券取引所を世界の中心市場に押し上げようと、売買手数料の自由化、銀行による証券分野参入の容認、株式取引税率の半減などの規制緩和をまとめて実施。海外から投資マネーを集めることに成功しました。
ただ、自由な競争の結果、ロンドンの金融街シティでは、米国やドイツなど他国の巨大金融機関が存在感を強めました。地元勢の影が薄いという意味からテニスの国際大会にたとえて「ウィンブルドン現象」と呼ばれました。
1986年10月27日の日経平均株価終値は
16,157円80銭
算出開始後「10月27日」の日経平均株価は前日比で
値上がり:28回
値下がり:28回
トウシル編集チーム
楽天証券
楽天証券の投資情報メディア「トウシル」を運営しています。トウシルのテーマは「お金と投資をもっと身近に」です。投資は、お金に振り回されないためにできることのひとつ。でも、リスクもありますし、むずかしくもあります。トウシルでは、みなさんが投資に対してお持ちの疑問や不安を減らし、投資へのハードルをさげるためのコンテンツを提供します。
(提供=トウシル)
・【7年連続なるか?】「年末高」を攻略せよ!注目株、アノマリー攻略法
・【優待名人・桐谷広人】超カンタン![桐谷式]株主優待のはじめ方と銘柄セレクト術
・【ムダな損を減らそう】投資で失敗しないために破ってはいけないルール
・【じぶん年金】iDeCo(イデコ)って何?節税メリットと注意点を総ざらい
・【なぜあなたは失敗するのか】投資で失敗しないためのルール。塩漬け株、行動心理学、お金が増えない人の共通点