無視される自己PR

最初に「職務経歴」を書く

「どんな仕事を何年やった」「〇〇社にて20年」と言われても、毎日同じような履歴書を見ている採用側からすれば誤差の範囲。一般的な記載内容であれば、1行目すら読んでくれないのが実情だ。

前職での実績をアピール

「社内で一番」などとアピールしたところで、会社は星の数ほどある。また、前職での実績は会社のブランド力があってこそと判断されることも。よほどの実績でないと評価してもらうのは難しい。

形容詞で大げさ?に語る

「柔軟性が高い」「まとめる力が強い」など、自己PRの際、人はついつい形容詞を使いがち。形容詞は便利である半面、受け取り方によって誤差が生じやすく、伝えたいことが伝わらなくなる恐れも。

選ばれる自己PR

最初に「御社にどう役立つか」を書く

1行目に「私が御社に入ったらこうお役に立てます」とその内容を書き、2行目以降にその根拠となる実績を書く。ただし、どの会社でも通用しそうな内容はマイナス。コピペは一発で見抜かれる。

「感謝されたこと」をアピール

どんな「ありがとう」を得てきたかは、その人独自の「持ち味」となる。それが相手企業のニーズとマッチすれば、採用はスムーズに進んでいく。また、「持ち味」を活かしたほうが、仕事もラクに、早く進む。

数字と名詞で語る

「まとめる力が強い」なら、「〇〇人を〇〇によってまとめた」などと、形容詞を数字と名詞に置き換える。数字や名詞がとっさに出てくるよう、あらかじめ調べて頭に入れておくことが大切だ。

松本利明(まつもと・としあき)人事・戦略コンサルタント
1970年、千葉県生まれ。外資系大手コンサルティング会社PwC、マーサージャパン、アクセンチュアなどを経て現職。50,000人以上のリストラを行ない、6,000人を超える次世代リーダーや幹部の選抜・育成に関与する。24年間で世界的大企業から中堅企業まで、600社以上の人事改革と生産性向上を実現した。著書に『ラクして速いが一番すごい』(ダイヤモンド社)など。(『The 21 online』2018年6月号より)

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