自分の欠点を「いい意味で」と置き換えよう

自分に対する「ありがとう」の声は、職場や家族など周りの人に聞くのが早いでしょう。もし、自分の「ありがとう」なんて大したことがないと感じたら、他の「ありがとう」の声を足し算していくといいと思います。「用意周到なのに、真っ先に行動する」「全体を捉えることが得意なのに、細かいところにも気づく」など、ギャップがある持ち味を足し算していくと、あなた独自の魅力的な「ありがとう」になります。

あるいは、自分の欠点やコンプレックスを書き出したうえで、それを「いい意味で」と置き換えると、思わぬ持ち味が見つかるものです。

たとえば、ぽっちゃりした人は“いい意味で”「相談しやすそう」「受け止めてくれそう」。「ビジョンが描けない」をいい意味で置き換えると「柔軟に対応し素直に学び結果を出せる」。これは、オリエンタルラジオの中田敦彦氏が著書の中で、相方である藤森慎吾氏をこのように評していました。

年下社員には「さん」づけすればいい

さて、無事に転職に成功したとしても、一つ、気をつけてほしいことがあります。この世代は上下関係がはっきりしている環境で仕事をしてきたので、年下のもとで動くことが苦手な人が多いのです。

対処法は簡単です。後輩も含め、先輩や同僚すべての人を「さん」づけで呼び、丁寧語で話せばいいのです。必要以上にへりくだる必要はありません。

年齢による序列がない場所で活動してみることもお勧めです。たとえば、趣味で年下の師匠に教えを請うたり、若い人の多いコミュニティに参加したりしているうちに、自然と年下の人とも気軽につき合えるようになってきます。

アラフィフどころか、60歳を超えても次々とオファーが来る人がいますが、そういう人の多くは20も30も年下の人とフラットなつき合いができる人です。世の中を実務面で動かしているのは28~38歳くらいの年代だからです。

優秀な人ほど自分に自信があるので年下からも素直に教わることができます。そうした人こそが、いくつになっても引く手あまたの人材となれるのです。