正式名称:カナダ中銀政策金利
ポイント:カナダ中銀により金融政策が決定される
概要:カナダの中央銀行であるカナダ銀行は、政策金利の変更:金融機関の資金取引(調達、運用)で最短期間となる翌日物(取引日から翌日までの)金利の水準の引き上げ・引き下げを行っているが、それにより決定される金利が同指標である。カナダ中銀は、短期金融市場における金融調節を通じて政策金利を特定の水準に誘導している。金融調節とは短期金融市場に大量の資金を供給することによって金利低下を促すことや市場から余剰資金を吸収することによって金利の上昇を促す。カナダの金融政策は、カナダ中銀が算出するインフレ率(消費者物価コア指数の上昇率)が一定の範囲内に収まることをインフレ・ターゲットとして行われている。
洞察(インサイト):カナダ中央銀行によって政策金利が引き上げられた場合に生じる影響としては、一般的な政策金利引き上げによる影響と何ら変わりはない。すなわちカナダの債券市場は金利上昇への予想から軟調推移すると予想される。またカナダドルは堅調推移、カナダの株式市場にとっては株安要因となることが予想される。一方、政策金利が引き下げられた場合は、カナダの債券市場は金利低下への予想から堅調推移すると予想される。またカナダドルは軟調推移、カナダの株式市場にとっては株高要因となることが予想される。
発表頻度:年8回
発表時期:
オタワ時間09:00
年8回(例年は1、3、4、6、7、9、10、12月)原則として火曜日
重要度:1