今朝も曇り空で星も月も見えませんでした。星の見えない空は何となく寂しい感じです。株式市場も米国発の暴落となりましたが、売られ過ぎ銘柄等の値持ちは良く、下げ渋りとなるものも見られました。買われ過ぎ銘柄はまだ調整が続くのでしょうが、売られ過ぎ銘柄は底堅さも見られそうです。
日経平均と個別株の乖離も大きいような気もします。米国市場ほどではないのですが、指数に影響の大きな銘柄とそうでないものとの違いも出ているということでしょう。いわゆる「グロース株」から「バリュー株」への流れはまだ続くと思われ、単純にPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)の低い銘柄に注目するということで良いのだと思います。食品株などディフェンシブ銘柄や小型株の一角には割安感が出ているものも見られるので、見直し買いも期待できそうです。
本日の投資戦略
米国株の冴えない動きが続いており、日本市場も下げ渋るものは多いのでしょうが、買い直しや買い戻しで大きく反発となるような雰囲気でもありません。米中間の貿易摩擦の影響などへの懸念も「買えない」材料となるのでしょうし、米国金利上昇も買えない理由として取りざたされてきそうです。
ただ、日本での低金利が継続するということや日本企業の決算が決して悪いものではないということ、そして企業などの手元資金などが豊富であることなどを考えると買われ過ぎた銘柄の修正はあるのでしょうが、売られ過ぎた銘柄は底堅さも見られると思われ、ここから大きく下落するというよりは底値を探りながら再度上昇基調に転じると見ておいて良いのだと思います。
ここへ来て戻りを試す動きになった食品株なども一服となりましたが、見直し買いは続くと思われます。三菱商事(8058)などの商社株や三菱UFJ(8306)などの銀行株も底堅さを確認してから戻りを試す動きになると思います。売られ過ぎ感が強く、昨日の相場でもあまり下落していないJR東日本(9020)やJT(2914)なども「ディフェンシブ銘柄としての見直し買いが見られるかもしれません。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。