先月下旬から3月決算銘柄の中間決算発表がスタートしていますが、それと並行して行われていたのが12月決算銘柄の第3四半期決算発表です。それも先週で終了となりましたが、10月中に一足早く決算を発表した銘柄ではアナリストによる業績や目標株価の見直しもある程度進んだと思われます。そこで今回は先月中に決算を発表した12月決算銘柄を対象に決算後に複数の目標株価の引き上げがみられるもの(足元の株価を上回るもののみ対象)をピックアップしてみました。
そのなかで決算発表後に複数の目標株価の引き上げがみられたのが10月30日に決算を発表した協和発酵キリン(4151)で、当期利益の見通しをそれまでの440億円からコンセンサス予想を上回る520億円へと上方修正したこともあって3社が目標株価を引き上げています。また、中外製薬(4519)や山崎製パン(2212)、ヒューリック(3003)、電通国際情報サービス(4812)、ナブテスコ(6268)、ルネサスエレクトロニクス(6723)でも目標株価の引き上げがみられます。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
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