10月下旬からスタートした3月決算企業の中間決算発表も11月中旬に終了となりましたが、11月に入って早々に決算を発表した銘柄でもアナリストによる業績や目標株価の見直しもある程度進んだと思われます。そこで今回は11月1日と2日に決算を発表したTOPIX500採用の3月期決算銘柄を対象に決算後に複数の目標株価の引き上げがみられるもの(足元の株価を上回るもののみ対象)をピックアップしてみました。
そのなかで目標株価の引き上げが目立ったのがエヌ・ティ・ティ・データ(9613)で、決算発発表の翌営業日に株価が8%以上下落するなど決算に対する株価の反応は冴えなかったものの決算発表後に4社が目標株価を引き上げています。また、通期の営業利益の見通しを上方修正したハウス食品グループ本社(2810)とSGホールディングス(9143)に加え、業績予想を据え置いたANAホールディングス(9202)でも3社が目標株価を引き上げています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
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