うつ病など「精神障害」の労災補償が過去最高 大日本住友製薬の株価は33年ぶり高値に
(画像=ZUU online)

今年7月、厚生労働省は『過労死等の労災補償状況』を発表した。それによると仕事による強いストレス等が原因で発病した精神障害の労災補償は平成29年度の請求件数で1732件と過去最高を記録、そのうち未遂を含む自殺件数は221件となった。近年は多くの企業が「働き方改革」に取り組んでいるが、一方で職場のストレスが原因のうつ病など、精神障害を訴えるケースが増えているのが実情だ。

ところで株式市場では12月5日、大日本住友製薬 <4506> が一時4050円まで急騰し、バブル期の1985年以来33年ぶりの高値を更新した。同社は抗うつ剤(非定型抗精神病薬)の「ラツーダ」を販売する製薬メーカーだ。今回は大日本住友製薬が急騰した背景を見てみよう。