昨日も非常に寒い日でしたが、冬が寒くないと物が売れないので寒さが続くと株式市場にとってはプラスになりそうです。米国株はしっかりと戻りが続いており、悲観的な見方も薄れてくるのではないかと思います。日本株は昨日も大きな下落となりましたが、指数に影響の大きな銘柄が冴えないことで相場の雰囲気が悪いという面もありそうです。

それでも指数に影響の大きな銘柄が買われ過ぎていたものが売られているのであり、売られ過ぎていたものは買い直されるということになるのでしょう。特に全体を大きく動かす材料がない場合には改めて個別の業績に対して売られ過ぎているものなどが見直されることになるのでしょう。決算発表などに過剰に反応して売られ過ぎたものも出てきそうですから、下がっているからと悲観的になるのではなく、下がっていても買えるものがないかとみてみるのも良いと思います。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

昨日は米国株が高かったにも関わらず日本市場は手仕舞い売りに押されたということでしたが、引き続き米国株が堅調で昨日の下落を取り返すような動きになりそうです。ただ、3連休を控えての週末ということで持高調整の売り買いが中心となり、上値も重いのでしょう。指数に影響の大きな銘柄次第なのでしょうが、割安感が強いものなどは高くなりそうです。

オプションSQ(特別清算指数)算出に絡む波乱はなさそうですが、米国株の上昇が続いているだけに、3連休前の持高調整の売り買いの判断も難しくなりそうです。日本市場が連休中にさらに上昇することになるのか、さすがに上げ一服からの調整となるのかの判断次第ですが、割安感が出ている銘柄は買い戻され、割高感が出ているものは手仕舞い売りに押されるのでしょう。

引き続き割安感が強い銀行株や電子部品株などにも注目ですし、イオン(8267)や高島屋(8233)などの株主優待狙いも注目です。いっこうに下げ止まらないコマツ(6301)など機械株もそろそろ注目しておいても良いものと思われ、ニュースのあったFUJI(6134)に注目です。

FUJI(6134)は底値模索状態です。ここで25日移動平均線を抜けてこなくても、この水準であと一週間くらいすれば25日移動平均線や基準線も下げ止まるので、そこからの反発に期待です。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。『ユーチューブチャンネル』も人気!

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。