昨年の12月中旬から始まった小売り企業を中心とした2月決算企業の第3四半期決算発表も今週で終了となりましたが、その結果をみると半数近い企業が営業減益となりました。しかし、第3四半期9カ月間累計でみると減益でも第3四半期3カ月間でみると増益に転じ、回復の兆しがみられた銘柄もありました。

投資のヒント
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そこで今回は第3四半期9カ月間累計の営業利益が減益となった2月決算企業のなかから、第1四半期3カ月間と第2四半期3カ月間は減益だったものの、この第3四半期3カ月間が増益に転じた銘柄をピックアップしてみました。例えばハイデイ日高(7611)は第3四半期9カ月間累計の営業利益は2%余りの減益でしたが、第3四半期3カ月間でみると小幅な増益に転じており、この結果を受けて決算発表翌日の株価は9%近く上昇しています。

第1四半期3カ月間と第2四半期3カ月間が減益で第3四半期9カ月間累計も減益ながら第3四半期3カ月間は増益だった2月決算銘柄
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金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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