昨年の12月中旬から始まった小売り企業を中心とした2月決算企業の第3四半期決算発表も先週で終了となりましたが、その結果をみると半数以上の企業が営業増益を確保しました。しかし、第3四半期9カ月間累計でみると増益でも第3四半期3カ月間でみると減益となり、増益にブレーキがかかった銘柄もありました。

投資のヒント
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そこで今回は第3四半期9カ月間累計の営業利益が増益となった2月決算企業のなかから、第1四半期3カ月間と第2四半期3カ月間は増益だったものの、この第3四半期3カ月間が減益となった銘柄をピックアップしてみました。例えば良品計画(7453)の第3四半期9カ月間累計の営業利益は4%近い増益でしたが第3四半期3カ月間でみると9%近い減益となっており、この結果を受けて決算発表翌日の株価は急落し10%以上下落しています。

第1四半期3カ月間と第2四半期3カ月間は増益で第3四半期9カ月間累計も増益ながら第3四半期3カ月間が減益だった2月決算銘柄
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金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

【関連リンク マネックス証券より】
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