誰もが一度は聞いたことのある言葉「時は金なり」。
これは「時間はお金と同じように貴重なものなので、無為に過ごすことなく有効に活用しよう」ということを意味しています。また、「時間を大切に」という考え方に異論を唱える人はほとんどいないのではないでしょうか。
ところが、実は「時は金なり」の語源となった「Time is Money」の意味をよく確認してみると、些細でありながら決して無視できない違いがありました。Time is Moneyに秘められた本当の意味と、その裏にある「機会損失」という概念がいかにビジネスや人生を変えるのかをあなたはご存じでしょうか。
「時は金なり」の表の意味
「時は金なり」とは、時間の大切さを意味することわざの一つです。誰しもお金は大切なものだと思うことでしょう。しかし、時間についてはその大切さを忘れがちになります。正確に言えば、頭では時間は大切だと理解しているものの、ネットサーフィンやスマホなどで時間を浪費しても時間はゼロになるわけではないのであまり意識していないということになります。
確かに、何をしていたか分からないまま時間を無駄に過ごしてしまうと、休日が過ぎてしまった時に後悔してしまうものですが、例え後悔したとしても「明日から頑張ろう」と思うことができます。これが「時は金なり」の意味です。
「Time is Money」の本当の意味
それでは「Time is Money」とはどのような意味なのでしょうか。「Time is Money」とは、アメリカの建国の父の一人にして外交官、物理学者など多方面で活躍したベンジャミン・フランクリンの格言です。
彼の用いた「Time is Money」は、日本語の「時は金なり」とは異なり、「機会損失」という言葉で表現することができます。
機会損失とは、利益を得る機会があったのに、それを得ることができなかった状態を指します。企業活動でいうと、商品の在庫切れが機会損失の典型例でしょう。商品に対して需要があったのに、在庫がなくて販売できないということは、その需要の分だけの売上を失ったということになります。このように考えると「Time is Money」とは、時間の使い方にも機会損失の概念があてはまることが分かります。
時間における機会損失とは?
例えば、休日にダラダラと過ごしたり、ネットサーフィンで一日を浪費してしまったとします。日本の「時は金なり」の視点で考えれば、この一日はただの浪費です。「浪費」と言われると、「明日から時間を無駄遣いしないように頑張ろう」自分を若干甘やかしがちになります。
それに対し、「Time is Money」の考え方ではどうなるでしょうか。ネットサーフィンをしたり、ダラダラして過ごした一日は機会損失だと考えられます。仮に副業をしていたら、その時間で1万円の利益が上がったかもしれません。また、1万円を投資して勉強会やセミナー、ワークショップ、あるいは書籍を使って勉強していたら、その後の収入が100万円変わってくるかもしれません。
このように、「Time is Money」とは、利益を得られる機会があったのに、その機会を別のことに使って逃したことになるのです。そして、その機会も時間も二度とは返ってきません。「Time is Money」には厳然たる意味が込められているのです。
不要なモノは断捨離し本質にコミット
「時は金なり」を意識していると、ついつい「今日はダラダラしてしまったけれど明日から頑張ろう」という雰囲気になってしまいます。「Time is Money」を意識することで、二度と戻らない時間をどう使うべきか本気で考えるようになるはずです。もし、無駄に費やしている時間があれば、その時間を削ってやるべきことに集中して時間を使おうという気持ちになるのではないでしょうか。
このように、「Time is Money」という言葉には、今すぐ時間の使い方を変えて、自分にとって本当に必要な本質的なことにコミットして時間を使おうと思わせてくれる力があるといえるのではないでしょうか。
もちろん、本当は心を休ませたいのに無理をして勉強に時間を費やすと、休むという選択肢を捨てることになります。AとBのどちらかの時間を選ぶということは、もう片方の時間を捨てることになります。そのため、時間の使い方を選ぶのは、常に自分であるということを忘れてはなりません。時間に流されるのではなく、主体的に自分が時間を選び、使うという意識を持つことが重要だと言えるでしょう。
時間の使い方は主体的に選ぼう
「Time is Money」の心は、「時間の使い方には機会損失がつきものである」ということです。何を捨てて何を選ぶかは自由ですが、せっかくなら時間に流され追われる人生ではなく、自分の利益になる使い方を主体的・戦略的に選んでみてはいかがでしょうか。そして、充実した毎日を送りましょう。(提供:J.Score Style)
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