22日英ポンドは数週間のレンジ上限の1.300に向かって反発している。これは、英国が合意なき離脱を選択する可能性は小さいと見ているようだ。
現在、英ポンドはレンジの中で取引されており、決定的なファンダメンタルはない。しかし、どちらに動くにせよ、スマートマネーは、ニュースやテクニカル分析を先取って動くものである。
17日では、英ポンドは2ヶ月ぶりの高値まで上昇し、他の主要通貨の中でアウトパフォームしていた。これは、合意なき離脱は免れそうだという見方が高まったためである。18日のポンドの下落は、政治的な要因ではないだろう。それよりも、ホリデーシーズンの小売売上高が予想を下回る結果であったためだろう。
テクニカル的には、ポンドは5月以来の下降トレンドライン(上図:右肩下がりの黒線)に17日に到達後に下落した。200日の移動平均線(上図:赤線)が下降トレンドラインに近づいてきており、このラインでの抵抗を強めている。
下降トレンドラインの1.300と、12月の安値である1.25が大事な水準になっている上で、ポンドの行方はブレクジットによって左右されるだろう。
トレード戦略ーショートエントリー準備
慎重なトレーダーは、12月12日以来の上昇トレンドラインを下回ったあとで、短期的、中期的に下降トレンドが確定するまで待とう。
一般トレーダーは、終値が100日の移動平均線を下回るまで待とう。
積極的なトレーダーは、現在ショートできるだろう。
トレード例
- エントリー: 1.2880
- 損切り: 1.2900
- 損切り幅: 20 pips
- 目標価格: 1.2800
- 利確幅: 80 pips
- リスクリワードレシオ: 1:4(提供:Investing.comより)
著者:ピンカス コーエン